賃金・雇用に関する視察in岡山県

 令和6年1月26日(金)に、矢田総理補佐官は岡山県において、企業や労働局を視察し、障害者の職業訓練や雇用等に関する意見交換を行いました。

1 吉備高原職業リハビリテーションセンターの視察
 吉備高原職業リハビリテーションセンターでは、重度の障害がある方など特別な支援が必要な方に重点を置いたきめ細かな職業訓練が行われているほか、その成果をもとに、他の職業訓練を行う機関に訓練の内容や、指導方法の提供を行っています。
 センターでは、厨房・生活支援サービスワークコースやITビジネスコースなど実際の職業訓練の様子を視察するとともに、障害者の職業訓練に関する意見交換を行いました。
 疾病や事故等で休職し職場復帰される場合や、在職中のキャリアアップを希望される方など、在職者向けの職業訓練も行われています。

 
 

2 パナソニック吉備株式会社の視察
 パナソニック吉備株式会社は、日本初の第三セクター方式による重度障害者多数雇用事業所として、1981年より操業しています。
 吉備高原職業リハビリテーションセンターの実習を受け入れているほか、修了者も働いており、ビデオカメラ関連製品の製造やITデジタル業務など多様な業務が用意され、障害のある方一人ひとりが特性や状況に応じ、業務に従事できるようにされています。
 実際に働かれている障害のある方にも入っていただき意見交換を行いましたが、障害のある方もない方も同様の昇格等の仕組みが整備されているほか、リスキリングも進められ、障害のある方がものづくりの現場で活躍されていました。

 
 
 

3 岡山労働局の視察
 岡山労働局では雇用状況等の概況についてヒアリングするとともに、ハローワークや労働基準監督署、雇用環境・均等室等の職員との意見交換を行いました。
 岡山の有効求人倍率(2022年度)は、1.55倍と全国平均より高くなっており、特に、建設、警備、介護、保育、運輸、医療が高い水準になっているとのことです。そのような中で、働く女性や高年齢労働者、雇用障害者数は増加してきています。
 また、職員との意見交換の中では、日頃感じている率直な問題意識等をお伺いし、意見交換を行いました。