「国際女性の日」に寄せてのメッセージ
女性活躍担当総理補佐官の森まさこです。
本日は国連により定められた「国際女性の日」です。
この日に際し、日頃から女性活躍・男女共同参画にご尽力をされている国内外のみなさまにお礼を申し上げます。
我が国のジェンダーギャップ指数は116位であり、特に経済分野と政治分野で大きく立ち遅れていると言わざるを得ません。また、新型コロナの影響により、就業者の減少幅が一時、男性の約2倍となり、自殺者、DVや性犯罪・性暴力の相談件も増加するなど、日本の女性をとりまく状況が一層厳しいものとなっています。
この女性たちの苦しい状況を見て見ぬふりをせず、すべての人が生きがいをもって感じられる多様性が尊重される社会の実現を目指す、この思いをもって、岸田政権においては、目玉政策である「新しい資本主義」の中核に女性の経済的自立を位置付け、政府一体で取組を進めています。
具体的には、男女間の賃金格差の解消、女性デジタル人材や女性起業家の育成支援、女性の就労の壁となっているいわゆる103万・130万円の壁といった制度の見直しなどに取り組んでまいります。
私自身も、初の女性活躍担当総理大臣補佐官として、政府の方針の下、様々な活動をしてまいりました。
具体的には、全国各地に赴いての女性車座の対話では、女性たちの抱える課題・お困りごとを直接うかがい、また、官邸において「女性と経済勉強会」を開催し、有識者の皆様と共に、女性の経済的自立に関するテーマについてデータに基づき議論をするなどしてまいりました。
これらの活動の中で、地方の若い女性が東京圏に流出し地方の少子化・人口減少を深刻化させ得ることや、スポーツ界における女性のリーダー人材育成等を通じガバナンスの質を向上させる必要性など、様々な課題が浮き彫りになっています。
これらの成果も踏まえ、昨年の国際女性会議WAW!2022では、国内外から要人・有識者らをお招きし、国内・海外の女性・女児をめぐる様々な課題について議論を行うと共に、我が国の女性活躍について発信する機会といたしました。
更に、本年はG7広島サミットが開催されます。各閣僚会合においても、WAW!2022をはじめ、これまでの取組の成果を踏まえ、ジェンダーの視点を取入れた議論が進められるように努めてまいります。
我が国及び困難な状況下にあるアフガニスタンやウクライナ、トルコ、シリアを含む世界のすべての女性・女児のみなさまが、自らの意思に基づき、自分らしく輝ける社会となるよう、私も尽力してまいります。