生物多様性条約 第10回締約国会議(COP10) |
レセプションの開始に当たりまして、COP10のホスト国の総理として、一言ご挨拶申し上げます。改めて、全国各地から生物多様性の議論をするために日本に、そして愛知県に、名古屋に集まっていただいたみなさんに心から歓迎の意を表したいと思います。
本日を迎えるに当たっては、多くのみなさんに御尽力をいただいてまいりました。特に、ジョグラフ事務局長を始めとする生物多様性条約事務局及び関係機関の方々が、この会議の準備・運営のために払ってこられた努力に、心から敬意を表したいと思います。 先ほどの会議でも申し上げましたように、私たちが暮らすこの地球に、多種多様な生物が溢れているのは、本当に奇跡的なことだと思います。そして、この生物多様性の削減を食い止めるためには国境を超えた協力がなくてはなりません。それは先進国である、あるいは、発展途上国である、いろいろな立場にありますが、それぞれが知恵を出し合い協力し合って取組まなくてはならない、何ものにもまして、重要な課題だと考えています。
また、このような努力には、政府を中心とした努力はもとより、学術界、産業界、そして、市民社会、多くのみなさんの参加が成功の鍵となります。
今日から3日間、生物多様性を守り、地球の生命力を回復する共通の目標に向かって、最終的なご努力をみなさんにお願いしなければなりません。
しかし、たとえ、越えなければいけない山がどんなに高かろうとも、この場におられるみなさんが何としてでも越えようと、その気持ちを1つにしていただいた時に、高い高い山も必ず越えることができると、みなさんとともに信じたいと思っています。
この会議の議長は、私の長年の親しい友人であります松本龍環境大臣が務めます。
みなさんがCOP10の会合が終えた時に、笑顔でこの場からそれぞれの国に帰っていただける結果が生まれることを心から確信をし、また、そのことを重ねてお願い申し上げ、私の歓迎のごあいさつとさせていただきます。
Thank you very much. |