第1回東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部会合での総理挨拶
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの関連法が施行され、専任大臣の下、準備を加速する体制が整いました。
オリンピック・パラリンピックの主役は、国民お一人おひとり、そしてアスリートの方々であり、皆さんに祝福される大会でなければなりません。
そして、2020年の大会を、世界中の多くの人々が夢と希望を分かち合える歴史に残る大会、東日本大震災から復興を成し遂げた日本の姿を世界に向けて発信する大会、そして、パラリンピックの開催を通じ、我が国が、障害者の方々にとってバリアの無い、世界で最も生き生きと生活できる国であることを示す大会、そういう大会となるよう、取り組んでいきたいと思います。
新国立競技場については、先週、現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直すことを決断しました。内閣全体として責任をもって競技場の建設を進めていくため、先日、遠藤大臣をヘッドとして、閣僚会議を立ち上げました。
大会までの期間が限られている中、新しい整備計画の策定に全力を挙げ、2020年のオリンピック・パラリンピック開催まで、新しい競技場を間違いなく完成させ、世界の人々に感動を与える場としていきたいと思います。
そして、ラグビーワールドカップ2019についても、速やかに、かつ、着実に準備を進めていく必要があります。 今後、推進本部において、基本方針を策定してまいりますが、2020年の7月24日が東京オリンピックの開会式です。今日からちょうど5年後の7月24日開幕します。閣僚の皆さまには、『あと5年』ではなく『もう5年しかない』という気持ちで、政府一丸となって、大会の成功に向けて御尽力をいただきますようによろしくお願いを申し上げます。