未来投資戦略2018の構成 第4次産業革命技術がもたらす変化/新たな展開:「Society 5.0」
第4次産業革命技術がもたらす変化/新たな展開:「Society 5.0」
(1)「生活」「産業」が変わる
1 | 自動化:移動・物流革命による人手不足・移動弱者の解消 |
・ 自動運転移動サービスが全国に広まり、交通事故の削減や地域における移動弱者の激減、安全・安心な自動運転社会
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移動が変わる! -中山間地域やオールドニュータウン等の高齢者等の移動が便利にできる。 |
・ トラックの後続車無人隊列走行が実現し、人手不足に直面する物流現場が効率化し、業務負担が軽減
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物流が変わる! -人手不足が解消できる。 |
2 | 遠隔・リアルタイム化: 地理的・時間的制約の克服による新サービスの創出 |
・ 画質や音質が飛躍的に進歩したIoT技術により、交通の便が悪い地域や子育てに忙しい都市部の住民が大きなコストを払うことなく必要な医療や教育のサービスを受けることが可能
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医療や教育が変わる! -住み慣れた地域・我が家で必要なサービスが受けられる。 |
・ わざわざ商店やコンビニエンスストアに買い物にいかなくてもスマホのアプリで商品を注文し、これをタイムリーに受け取ることが可能
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買い物が変わる! |
・ 「条件不利地」とされていた地域で生活する人達も、地域外の企業に就職しなくても世界中の人々を顧客にすることが可能になる
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販路が変わる!立地が変わる! -自然溢れる島に住みながら個性豊かな「商品」や「サービス」が提供できる。 |
(2)経済活動の「糧」が変わる
1 | 安定的な「エネルギー」と「ファイナンス」の供給 |
・ 20世紀までの経済活動の代表的な基盤は、安定的な「エネルギー」と「ファイナンス」の供給。日本は、両分野が「弱み」
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「弱み」が「強み」に変わる! |
・ こうした「弱み」を、ブロックチェーン技術等を活用した集中から分散型によるセキュリティの確保、新しい決済手法やスマートエネルギーマネジメントなど、最新の技術革新を取り入れることにより、国際競争で互角に戦える「強み」に変える
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「集中」から「分散」に変わる! -本人確認が便利で安全に。 -代金決済がいつでもどこでも可能に。 -エネルギー転換・脱炭素化を牽引。 |
2 | デジタル時代の新基盤:良質な「リアルデータ」 |
・ 21世紀のデータ駆動型社会では、経済活動の最も重要な「糧」は、良質、最新で豊富な「リアルデータ」。ものづくり、医療、輸送など、現場にあるリアルデータの豊富さは、日本の最大の「強み」
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競争力の源泉が変わる! -IoTで取得したビックデータからAIが破壊的なイノベーションを創出。 -「データ」は、AIの「糧」 |
・ これまで世の中に分散し眠っていたデータをビッグデータ化することにより、生産・サービスの現場やマーケティングの劇的な精緻化・効率化が図られ、画一的ではない、個別のニーズにきめ細かく、かつリアルタイムで対応できる商品やサービス提供が可能になる
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マーケティングが変わる! 製品・サービスが変わる! -個人の健康状態に応じた健康・医療 ・サービス -時間や季節の変化をとらえた商品や農産物の提供 |
(3)「行政」「インフラ」が変わる
1 | アナログ行政からの決別 |
・ 行政のあらゆるサービスを最初から最後までデジタルで完結させる原則(「紙」から「データ」へ)の下、様々なライフイベントや事業活動を巡る行政手続等において、国民や企業が負担する時間・手間やコストを大幅に軽減する
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行政手続が変わる! -添付書面がなくなる。 -対面手続がなくなる。 -ペーパレスになる。 -ワンストップになる。 |
・ 行政データのオープン化(誰もが利活用できるインフラ化)により、データを活用したイノベーションや新ビジネス創出、次世代ヘルスケア・システムの構築などを促進
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データが変わる! -行政データが使える。 |
2 | インフラ管理コスト・質の劇的改善 |
・ 空港、上下水道、道路、文教施設、港湾などのインフラ管理でも、民間活力(PPP/PFI等)や技術革新の徹底活用を図ることにより、設置及びメンテナンスのコストの劇的な改善がなされるのみならず、インフラの質の抜本的な向上が実現
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インフラ管理が変わる! -データに基づく予防保全 -生産性向上とコスト効率化 公共施設の運営者が変わる! 公共サービスが変わる! -国有林、空港、上下水道、道路、文教施設、港湾等 -成果連動型民間委託契約方式 |
(4)「地域」「コミュニティ」「中小企業」が変わる
1 | 地域の利便性・活力向上 |
・ 自動走行を含めた便利な移動・物流サービス、オンライン医療やIoTを活用した見守りサービスなどにより、人口減少下の地域でも、高齢者も含め利便性の高い生活を実現し、地域コミュニティの活力を高める
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まちづくりが変わる! -自動運転サービスと連携する。 -スマートシティになる。 -住民の利便性が高くなる。 |
2 | 町工場も世界とつながる |
・ 豊富なデータと、5Gなどの活用により、中山間地域でも日本中・世界中の知識集約型の企業や大学・研究機関とコラボレーションが可能となり、町工場も世界とつながり、地域発のイノベーションと付加価値の高い雇用の場が拡大
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地域の中小企業が変わる! ー世界とつながる。日本とつながる。 -地域発のイノベーション、付加価値の高い雇用が生まれる。 -高い現場力と小回りの利く中小企業には、新たな市場獲得のチャンス |
3 | 稼げる農林水産業 |
・ AI、IoT、ロボットの活用によるバリューチェーン全体の高付加価値化により、「稼げる」農林水産業が、若者にとって魅力ある雇用の場を提供
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農林水産業が変わる! ーIoTとビックデータで栽培管理が最適になる。 -消費者のニーズの変化を的確にとらえた農産品の提供が可能になる。 |
(5)「人材」が変わる
1 | 3K現場をAI・ロボットが肩代わり |
・ 人間がこれまで行ってきた単純作業や反復継続的な作業はAI、ロボット等が肩代わりし、3K現場は激減
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仕事が変わる! -単純・反復継続的作業がなくなる。 -3K職場がなくなる。 -新たな知識・能力を身に着け、キャリアアップやキャリアチェンジができる。 |
・ 「人生100年時代」にふさわしい多様なリカレント教育などを通じ、AI時代に対応できる能力を身につけることにより、あらゆる人々に、やりがいや、よりキャリアアップした仕事を選択するチャンスが与えられる
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2 | 柔軟で多様なワークスタイルを拡大 |
・ 女性、高齢者、障害者、外国人材等が活躍できる場が飛躍的に広がり、個々の人材がライフスタイルやライフステージに応じて最も生産性を発揮できる働き方を選択できるようになる
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働き方が変わる! -多様な人材が活躍できる。 -自らに適した働き方を選べる。 |
・ ICTの普及・進化により、テレワーク、クラウドソーシング、副業・兼業など、従来の「正社員」とは異なる柔軟で多様な働き方が拡大
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