鳥インフルエンザ対策
鳥インフルエンザとはどのような病気ですか?
A型インフルエンザウイルスによる鳥の感染症を鳥インフルエンザといい、ヒトやその他の動物に感染した場合も鳥インフルエンザと呼ばれます。
鳥インフルエンザウイルスは、自然界においてはカモ類などの水鳥を中心とした鳥類が腸内に保有しています。
鳥インフルエンザのなかでも、ニワトリに感染させた場合に、高率に死亡させてしまうようなものを高病原性鳥インフルエンザといいます。
鳥インフルエンザウイルスは、通常ヒトには感染しませんが、感染した鳥に触れる等、濃厚接触をした場合などにきわめて稀に感染します。ヒトが感染した場合、1~10日の症状のない期間があった後、高熱、咳などの症状を示します。急激に全身の臓器が異常な状態になり、死亡することもあります。
鳥インフルエンザはどのような場合にヒトに感染するのですか?
鳥インフルエンザウイルスは、文字通り鳥が感染するインフルエンザウイルスであり、通常、ヒトに感染することはありません。しかしながら、感染した鳥に濃厚接触をした場合には、きわめて稀にヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染することがあります。
患者の多くが、家きんやその排泄物、死体、臓器などと接触があったことが報告されています。
また、鳥インフルエンザウイルスがヒトからヒトに感染するのはきわめて稀であり、感染の事例は、患者の介護等のため長時間にわたって患者と濃厚な接触のあった家族等の範囲に限られています。
なお、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによってヒトに感染したという事例の報告はありません。
ただし、WHO(世界保健機関)は、ニワトリなどの家きん類に高病原性鳥インフルエンザが集団発生している地域では、食中毒予防の観点からも十 分な加熱調理(全ての部分が70℃に達すること)及び適切な取扱いを行うことが必要であるとしています。
コラム
鳥インフルエンザと新型インフルエンザはどのような関連があるのですか?
鳥インフルエンザの予防
野鳥からの感染防止
野生の鳥は、インフルエンザウイルス以外にも人に病気を起こす病原体を持っている可能性があります。日頃から次のことに注意しましょう。
- 衰弱又は死亡した野鳥又はその排泄物を見つけた場合は、直接触れないこと。もしも触れた場合には、速やかに手を洗いましょう。
- 特に、子供は興味から野鳥に近づくおそれがありますので注意しましょう。
海外での感染防止
特に、鳥インフルエンザが流行している地域に渡航する方は注意しましょう。
- 不用意に鳥類に近寄ったり触れたりしないようにしましょう。
(特に、家きんが飼育されている場所、生きた鳥を販売している場所や食用に鳥を解体している場所には立ち入らない) - 鳥の解体や調理をしないようにしましょう。もしも鳥を扱った場合には必ず手をよく洗うようにしましょう。
- 鳥肉や卵などを食べる場合は、十分に加熱されたものを食べるようにしましょう。
※日本に帰国する際、発熱や咳など体調に異状がみられたら、検疫所の健康相談室に申し出てください。
詳しくは以下をご確認ください。
鳥インフルエンザに感染してしまったら
鳥インフルエンザは、海外で野鳥に触れたり、鶏肉や卵を食べることで感染することがあります。野鳥に触れるなどして日本に帰国した際、発熱や咳など体調に異状がみられたら、検疫所の健康相談室に申し出てください。
また、感染した場合、1~10日の症状のない期間があった後、高熱、咳などの症状を示します。急激に全身の臓器が異常な状態になり、死亡することもある ため、発病早期に抗インフルエンザ薬による治療や症状に応じた治療を行う必要があります。
上記のようなインフルエンザを疑う症状が出た場合には、医師にその旨を告げて受診して下さい。