輝く女性による「私が考える『輝くために必要なこと』」

阿部 彰子(東北大学大学院生命科学研究科、東北大学サイエンス・エンジェル)

英国に留学した際、女性研究者が育児をしながら研究に打ち込める環境に感銘を受けました。私は、小中高校生に科学の魅力を伝える活動もしていますが、日本では理系の女性が少ないため、女性の先生や大学院生をイメージしにくいように感じます。そこで、海外留学などを通じて、多様なロールモデルと出会える機会を増やしていただきたいと思います。

小笠原 歩(カーリング選手)

女性アスリートにとってスポーツに打ち込める環境はよくなったと感じています。しかし、女性アスリートは20代の活躍が多く、30代になると結婚・出産に直面し、なかなか現役を継続するのが難しい現実があります。そこで、挑戦を諦めることなく新たな一歩を踏み出せるよう支援をお願いします。また、セカンドキャリアにおいても活躍する場を整備していただき、不安を感じずにスポーツに打ち込めるよう環境づくりをお願いします。

高 博子(NOTO高農園)

私自身、農業は全くのゼロからのスタートでしたが、私たちのような全くない状況であっても職業として農業が成り立つことを伝えていきたいと思います。まさに農業は女性の感性を活かせる職業だと思います。私たちが農業を続けていくことが、未来につながる手段であると考えいます。農業はやればやるほど奥の深い職業です。女性向けに柔軟な担い手支援の取組をお願いしたいと思います。

田中 和子(博報堂リーママプロジェクト代表、博報堂マネジメントプラニングディレクター)

私は「共働共育」というキーワードを掲げたいと思います。時間・場所にとらわれず、短期間で最高のパフォーマンスを上げることが働くことだという考えで、長時間労働の是正や学童期までの保育支援の充実、テレワークや再雇用の促進に取組んでいただきたいです。一緒に育てる、一緒に未来をつくっていくことが私たちの幸せであり、働くお母さんのモチベーションが高まり、昇進への意欲に繋がっていくのだと思います。共働共育の社会づくりを共にお願いします。

前田 敦美(主婦)

私は介護を契機にフルタイムで働いてきた職を離れ、専業主婦になりました。はじめは社会に貢献できていないように感じていましたが、学校帰りの子供に声をかけたり、陽だまりで談笑するお年寄りの姿を見かけたりする毎日を過ごすうちに、手を差し伸べたり、見守ることができることに気づきました。私は余力がたっぷりあります。私たちの経験と生活の知恵をつなぐプチシルバー人材センターのような仕組みづくりをお願いしたいと思います。

水内 あずみ(主婦)

私には3人の子供がいます。そして、私は保育師の資格を持っていますが、子供が小さいうちは子育てをしたいと考え長女出産に合わせて専業主婦になりました。私の理想は、子育てを大切にしつつ、保育士のパートができる環境です。子供が登校中にパートに出たいのですが、そういった求人は少なく、保育施設もなかなかありません。そこで、子供を連れて勤務できたり、勤務時間に柔軟な働き方ができればと思います。パートをしたいママの支援をお願いします。

村田 有彩(実践女子学園高等学校3年)

私は将来、男性と同じように働くのでなく、女性の視点を活かして活躍していきたいです。子供を育てながら仕事をしていきたい私にとって、合計特殊出生率1.41という数字には子育てのしずらさがあるのではと不安を感じます。そこで育児・保育の施設の充実などで安心して子育てのできる社会づくりをお願いしたいと思います。また、高校生や大学生の今から自分たちでも議論を進め、将来、女性である私たちが活躍できるよう活動していきたいと思います。