「デリー持続可能な開発サミット」におけるリーダーシップ賞授賞式での |
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ご列席の皆様、 デリー持続可能な開発サミットが第10回を迎えるという記念すべき機会に、持続可能な開発リーダーシップ賞をいただき、たいへん光栄に思います。 私は昨年9月、温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、1990年比で言えば2020年までに25パーセントの温室効果ガスの排出削減目標を率先して提示しました。また、COP15では、2012年末までに公的資金で約110億ドル、官民合わせて約150億ドルの途上国支援を発表しました。これらは、すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築と意欲的な目標の合意を前提として表明したものです。 COP15では、すべての問題について完全な解決が得られたわけではありません。しかし、首脳級の協議を経て「コペンハーゲン合意」が取りまとめられ、ほぼすべての国の賛同を得て、この「コペンハーゲン合意」に留意するとの決定が採択されたことは有意義なものと考えています。私自身、政治合意を作成する必要性を協議の場で強く主張しました。私は、我が国の意欲的な中期目標や途上国支援の具体策が、交渉の進展に弾みをつけたと信じています。 ご列席の皆様、 私は、今回の賞は、私だけへの賞ではなく、気候変動問題に真剣に取り組もうとするすべての国のリーダーへの激励のメッセージに他ならないと確信しています。まずは、できるだけ多くの国が「コペンハーゲン合意」に参加することが重要です。既に一定数の国より賛同の意が寄せられていると承知しておりますが、更に多くの国がこの合意に加わるよう、日本として引き続き積極的に働きかけていきます。そして、すべての主要国が参加する公平かつ実効的な国際枠組みを構築する包括的な一つの法的文書の速やかな採択に向け、引き続き努力を惜しまないことをお約束します。 ご列席の皆様 私は、TERI(インド資源エネルギー研究所)に対し、改めて心からの感謝の意を表するとともに、気候変動問題への取組において、パチャウリ所長が議長を務められているIPCCがこれまでと同様今後も貢献されることを期待します。また、今回の会議をホストされたインドが主要国の一角として果たすべき役割の重要性は強調してもしすぎることはないことを改めて表明いたします。 ありがとうございました。 |