臨時医療施設(品川プリンスホテル)視察についての会見
(臨時医療施設(品川プリンスホテル)視察について)
デルタ株による急激な感染が拡大する中にあって、軽症者、中等症者の方が重症化することを70パーセント防ぐと言われています、この中和抗体薬は極めてこれからの対策として大事だと思っています。全国の約1,000の病院において、まずは4,000人に投与したところ、多くの方が回復してかなり効果がある、そういう報告も受けております。一刻も早く、この薬を多くの皆さんにお届けしたい。病院だけでなく、幅広く、これは対応すべきだということで、厚生労働省に指示しておりましたところ、小池都知事、そしてホテルの御理解の中で、このホテルの中に投薬ができる臨時の病床、医療施設が設置されたと、そういうことで今日視察をさせていただいたところであります。
政府としては、薬の量は十分に確保しております。そういう意味においてこの医療施設だけでなくて、こうしたホテルを、投与できる臨時の医療施設として、全国の拠点のところにも整備をする中で、そうした患者の重症化を何としても防いでいきたいと思っています。今後とも、東京都としっかり連携しながら、全ての患者の方が必要な医療を受けられるように、医療体制をしっかりと構築していきたいと思っています。
(今後の国と都の連携について)
東京の感染を抑えることは、全国の感染拡大を抑えることにつながると思っております。そのために、常日頃、東京都としっかり連携しながら、対策を講じているところです。例えば、デパートの施設の入場制限だとか、あるいはテレワーク、こうしたことも連携しながら、今、取り組んでいるところです。
ワクチン接種ですけれども、今日にあっても1日100万回以上のペースで進められています。そして現に、これだけ感染拡大が広がる中にあっても、83パーセント、2回接種をした65歳以上の方は、かつては20パーセント程度いたわけですけれども、今3パーセント前後と間違いなくワクチンは大きな効果があると認識しています。
そういう中で、職域接種です。ここは全国で、今は2,400か所で行っております。その中で東京にお住まいの方は、おおよそ2割は東京の方だと私ども考えております。さらに、この職域接種が今月において、350か所で新たに開始されます。当然、東京でも接種会場が設けられるわけですけれども、そうした中で、やはりこのデルタ株と戦っていきたいと思っています。