福島県訪問等についての会見

令和3年3月6日
 
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(福島県の訪問について)

 東日本大震災、そして、福島第一原発、その事故からちょうど10年であります。このことを機に、被災地を訪問し、哀悼の意を表明し、今後も国が前面に立って、この福島復興の取組を行う、私の決意を示す意味で、この度訪問いたしました。
 大熊町、また双葉町、ここにおいては、正にこの商業地、駅前広場などの再開発、そうしたことに向かっての説明を受け、着実に進んでいる、そういう実感を感じました。そしてまた、浪江町が、地元の皆さんと、またボランティアでこの福島の再生に向けて来て、そしてその中で地元に住んで、様々なことに挑戦をしている若い人4人との懇談の中で、この福島復興が10年を迎える中で、新しい方向でこの街作りが進められてきているのではないかという、ある意味では非常に期待感の持てる懇談だったというふうに思います。
 そしてその後に、水素研究フィールド。正に私自身がカーボンニュートラルを宣言し、そういう中で水素を、これから再生可能エネルギーで作っていく、そしてそれを貯蓄していく。そうした研究というのは極めて大事なことだというふうに思っています。
 そしてまた、今ロボットテストフィールドを視察しまして、ドローンによって様々な災害対策に新しい手法を入れていこう、そうしたことの現場を視察させていただきました。
 そしてまた、先般の福島県沖の地震でありますけれども、正に、10年でこれからというときに、地元の皆さんの将来への心が折れることが無いように、政府としては最大限の支援の枠組みを作らせていただきました。このことについては、知事を始め関係者から大変に感謝をされて、政府として思い切ってこうした対策を採ってよかったというふうに思っています。いずれにしろ、復興10年の中で、これからの復興については、国がしっかり責任を持って取り組んでいきたい、そういう思いであります。

(ALPS(多核種除去設備)処理水の処理方法の判断、特定復興再生拠点区域外の避難指示の解除の見通しについて)

 ALPS処理水の取扱いでありますけれど、タンクが増加し、敷地がひっ迫してきております。そういう中で、いつまでも決定せずに先送りはすべきではない、このように考えています。
 様々な処分方法も含めて、この6年間にわたり、専門家による検討など議論を積み重ねてきたところでありますが、これまでも申し上げておりますとおり、適切な時期に、政府が責任を持って処分方針を決定していきたい、このように思います。
 それと今のお話の中で、拠点外の避難指示解除であります。これについては、地元の皆さんからそのことについて強い要請を受けております。政府としては、たとえ長い年月を経たとしても、将来的に帰還困難区域の全てについて解除する、こうした考えに変わりはありません。

(処理水の海への放出について)

 今日まで6年間にわたり、いろんな方の御意見を伺って、この処理水の問題については取り組んできています。政府がやはり、責任を持って、しかるべき時に適切に判断する、そのように考えています。

関連リンク

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