「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録に当たっての総理メッセージ
令和3年7月27日
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを心から嬉(うれ)しく思います。
候補地となって以来、12年もの長い間、多くの皆さんが待ち望んでいたことと思います。本当におめでとうございます。
北海道、青森県、岩手県、秋田県、地元市町村、専門家、関係団体を始め、多くの皆様の御尽力に深く感謝申し上げます。そして、貴重な遺跡を守ってこられた関係者の皆様に心から敬意を表します。
農耕が始まる前にもかかわらず、人々が定住し、大規模な集落で生活を営み、祭祀(さいし)が行われていた、1万年以上の長期間にわたって続いた世界的にも極めて珍しい生活の痕跡が、この縄文遺跡群には残っています。貝塚、ストーンサークル、周堤墓など多岐にわたる遺跡は、我々のルーツでもある縄文時代の豊かな文化を今に伝えています。
関係者の皆さんと一緒になって、世界的に価値ある遺跡群の魅力をこれからもしっかりと守って次世代に引き継いでいき、世界に向けてその魅力を発信していきたいと思います。
令和3年7月27日
内閣総理大臣 菅義偉