新型コロナウイルス感染症対策の進捗に関する関係閣僚会議
令和3年8月4日、菅総理は、総理大臣官邸で第5回新型コロナウイルス感染症対策の進捗に関する関係閣僚会議を開催しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症対策の進捗について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「全国の自治体や医療関係者の多大な御協力により、ワクチン接種が進んでおり、本日は、その状況の報告がありました。
ワクチンの供給について、多くの皆様に御心配をお掛けいたしましたが、7月1か月で見ると、自治体・医療機関では1日平均130万回、企業・大学では1日平均20万回と、想定を上回るペースで接種が行われました。
この結果、ワクチン接種を開始して以来、7月末までに、自治体・医療機関、企業・大学で行われた総接種回数は9,455万回となりました。このうち65歳以上の高齢者への接種回数は5,800万回であり、これによって、7月末までに、全国の高齢者の87パーセントの方が1回目の接種を終え、77パーセントの方が2回目の接種を終えました。実績報告の遅れを考えれば、現時点で8割程度の高齢者が2回接種していると見込まれます。希望する高齢者への2回接種という目標は、概ね達成したものと考えております。こうしたワクチン接種が進むにつれ、その効果は明らかとなってきております。新規感染者に占める65歳以上の高齢者は、一時は20パーセントを超えておりましたが、足元は2~3パーセントにすぎません。
一方で、企業や大学での職域単位で行われる接種は、これまで772万回となりました。予想を上回る応募があり、申請内容の精査を行っていましたが、来週から、新たな会場での接種を開始していきます。これも含めて、全国民で見ますと、44パーセントの方が1回接種を終え、31パーセントの方が2回接種を終えています。今後、重症化リスクが高齢者に次いで高い40代、50代、そして、感染者数が大幅に伸びている更に若い世代への接種を本格化させ、今月末には、全国民の4割を超える方が2回接種を終えることを目指します。
夏休みも本格化し、これからお盆の時期を迎えます。自宅や屋外を始め、飲食を伴う会合、友人とのグループ旅行のほか、職場でも多くの感染が発生しております。こうした感染例の多くが、40代から50代、それ以下の若い世代です。ワクチンが感染拡大を抑える効果を発揮するまでの間、これまで以上に、リスクの高い行動を控えていただきますようお願いいたします。今も、マスクを外す飲食は感染の起点となっています。食事は身近な人と少人数、また、短時間でお願いいたします。今年の夏は帰省や旅行は極力控えていただき、やむを得ず帰省される方は、検査を受け、身近な人と少人数で過ごすなど、慎重な対応をお願いいたします。不要不急の外出を控え、やむを得ない外出の場合でも、極力家族や普段の仲間と少人数でお願いしたいと思います。
まずは感染拡大を抑え、そして、ワクチン接種に全力を挙げてまいります。国民の皆さんの御協力を心からお願い申し上げます。」