政府与党連絡会議
令和3年6月15日、菅総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「国会では、先週、党首討論が行われました。新型コロナ対策と東京オリンピック・パラリンピックについて、野党の皆様からの質問に答え、あわせて、私の考え方を丁寧に説明させていただきました。これからも、国民の皆様の関心の高い課題について、しっかりと説明していきたいと思います。
通常国会は大詰めを迎えております。与党の皆様のこれまでの御協力に、心から感謝申し上げます。また、残された法案の成立に向け、緊張感を持って対応してまいります。政府としては、国民の命と健康を守るため、新型コロナ対策を徹底し、影響を受ける方々の事業や雇用をしっかりと支えてまいります。さらには、ポストコロナに強い経済を作り上げるための改革も着実に進めていきたいと思います。与党の皆様の一層の御協力を、お願い申し上げます。
英国コーンウォールで開催されたG7サミットに参加してまいりました。私自身、初めてのサミットでしたが、チームの一員として温かく迎え入れていただいたと思っています。自由、人権、法の支配という普遍的価値を共有するG7だからこそ、率直に意見交換を行うことができたと思いました。そして、その成果を、しっかりと首脳宣言に反映させております。
新型コロナ、気候変動、経済回復、そして、権威主義との競争など、国際社会が様々な課題に直面する中で、私たちG7が団結し、ポストコロナの国際秩序づくりをリードしていきたいと考えております。
我が国としては、今後とも、連携を一層強化し、世界の経済・社会のより良い回復、ルールに基づく自由で開かれた秩序の実現を目指していく決意であります。
東京オリンピック・パラリンピックについては、私から、感染対策を徹底し、安全・安心な大会を実現するとの方針を説明し、全てのG7首脳から、大会開催に対する強い支持を頂き、首脳宣言にも明記されました。安全・安心な大会を開催するとの決意を新たにいたしました。
東京、大阪など10都道府県への緊急事態宣言は、20日に期限を迎えます。全国の新規感染者数は減少していますが、高止まりしている地域もあり、引き続き、高い警戒感を持って対策を徹底し、更に感染を抑えていきたいと思います。その上で、感染や病床の状況などについて分析をし、専門家の御意見も伺いながら、今週中に判断いたします。
ワクチンの接種については、多くの皆様に御協力を頂き、当初の予想を上回るスピードで進んでおります。7月中には、ほぼ全ての自治体で高齢者への接種が完了する予定です。さらに、来週21日からは、多くの職場や大学において、職域接種も始まります。一日も早く感染を収束させ、安心できる暮らしを取り戻すことができるように、政府を挙げて取り組んでまいります。
骨太方針の取りまとめに向け、詰めの作業を進めています。まずは、感染防止とワクチン接種の二正面作戦で新型コロナを収束させることが、最大の経済対策であり、全力を尽くしていきます。その上で、グリーン、デジタル、地方の所得向上、子供、この4つを成長の原動力として、強い経済を作り上げていきたいと思います。与党の皆様の引き続きの御協力をよろしくお願い申し上げます。」