成長戦略会議
令和3年6月2日
令和3年6月2日、菅総理は、総理大臣官邸で第11回成長戦略会議に出席しました。
会議では、成長戦略実行計画案について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日は成長戦略実行計画案を取りまとめました。成長戦略の基本的な考え方は、生産性を向上させ、その成果を賃金によって分配し、労働分配率も向上させ、消費の拡大を通じて、力強い成長を実現することであります。
具体策としては、第1に、グリーン成長戦略の実現です。洋上風力、水素、自動車・蓄電池、住宅・建築物など14分野について年限を決めて投資を促進し、導入を進めます。
第2に、人への投資の強化です。フリーランスが安心して働ける環境をつくるための法整備を検討します。
第3に、経済安全保障の観点からのデジタル政策です。先端的な半導体の開発や立地支援を行い、低消費電力のデータセンターの分散配置を行います。
第4に、スタートアップの支援です。スタートアップが円滑に上場できるように、投資家保護を前提として、SPAC(特別買収目的会社)制度の導入を図ります。
第5に、事業再構築・事業再生の支援です。中小企業の事業再構築の支援をしっかり進めていく中で、私的整理の利便性を向上するため法制面の検討を行います。
今後、この実行計画案について、今月中旬に政府として決定する予定であります。
委員の皆様におかれましては、昨年10月以来、我が国の成長を実現するために精力的な御議論を頂き、誠にありがとうございました。」