政府与党連絡会議
令和3年3月12日、菅総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「昨日、東日本大震災から10年の節目を迎えました。天皇皇后両陛下の御臨席の下、犠牲となられた全ての方々に黙とうを捧(ささ)げ、御冥福をお祈り申し上げますとともに、追悼の言葉を述べさせていただきました。
先週末には、福島の被災地を訪問し、地元の方と新たに移住された方が協力して、熱い思いで復興を進めている姿を拝見し、本格的な復興に向けて大きな期待を抱きました。
他方、心のケアなど、いまだ様々な課題に直面している現実もお伺いし、福島の復興には時間を要すると、改めて心に刻みました。引き続き、政府与党が一丸となって、福島の復興・再生、そして、東北の復興の総仕上げに、全力を尽くしていきたいと思います。
本日、夜、初めての開催となります、日米豪印の4か国首脳テレビ会議に出席します。『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、幅広い分野での具体的な協力について、各首脳としっかりと議論したいと思います。
そして、諸般の事情が許せば、来月前半には、米国ワシントンを訪問します。バイデン大統領が直接会談する最初の外国首脳として、お迎えいただきます。この機会をいかし、日米同盟の更なる強化につなげてまいります。新型コロナ、地球温暖化、中国をめぐる諸課題、北朝鮮による拉致問題など、様々な課題について、日米間の連携と協力を確認したいと考えています。
首都圏1都3県に発出している緊急事態宣言について、2週間の延長を決定してから、1週間が経過しました。引き続き、緊張感を持って対策を徹底していくこととし、感染拡大を早期に発見するための検査も始めます。
国民の皆様には、この週末も、大人数の会食を控えていただくなど、飲食に気を付けていただくとともに、不要不急の外出の自粛に、協力いただけますよう、改めてお願い申し上げます。
年度末の資金繰りを含め、事業や雇用への支援にも、引き続き万全を期していきます。特に、経済の影響の大きい、女性の非正規やひとり親の方々を始め、就業に困難を抱えている方々、望まない孤独や孤立で不安を抱える方々への支援策を、来週、与党の御意見も伺った上で、取りまとめたいと思います。
国会では、おかげさまで、先週、来年度予算が衆議院において可決されました。現在は、参議院において御審議いただいております。また、デジタル改革法案を始め、重要な法案の審議をお願いします。
今般、総務省や農林水産省において、幹部への接待など、行政に対する国民の信頼を大きく損なう事態となったことは、深く反省すべきであり、私から、改めて全閣僚に対し、各省庁において、倫理法などのルールの遵守を徹底するよう、指示いたしました。
予算、法律の早期成立を図っていくために、政府一同、気を引き締めて審議に臨み、丁寧な説明を心掛けます。
与党の皆様におかれましては、御協力、賜りますように、お願い申し上げます。」