農林水産物等輸出促進全国協議会総会
令和2年12月11日、菅総理は、都内で開催された令和2年度農林水産物等輸出促進全国協議会総会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「農林水産物等輸出促進全国協議会の総会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
始めに、日本食海外普及功労者、輸出に取り組む優良事業者として表彰されました皆様方に、心からお祝いを申し上げる次第でございます。食習慣が異なる海外における、我が国の食文化の普及や輸出の拡大に大きな貢献をされましたことに、深く敬意を表する次第でございます。
農産品の輸出拡大によって地方の所得を引き上げることは、成長戦略、地方創生の重点課題として、これまで積極的に取り組んでまいりました。実は私、秋田の農家の長男坊でありまして、地方の所得を引き上げること、引き上げれば多くの人が地方に帰って、農業を、後継者としてしっかり育ててくれる、その思いで官房長官としても農業改革、林業改革、漁業改革、そうしたものを全面的に、農水省を支援してきたものであります。
これまで、積極的に取り組んできたその結果として、政権交代時と比較して昨年の輸出額は、9,000億円と倍増いたしました。今年は年初来、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況でありましたけれども、直近の10月は輸出額は対前年比21.7パーセント増と大きく回復しております。さらに、輸出額を向上させるために、2025年に2兆円、2030年5兆円という大きな目標を設定いたしました。先週、その達成に向けて、輸出拡大実行戦略を取りまとめました。牛肉やイチゴを始めとする27の重点品目を選定し、品目別・国別に目標を設定したところであります。輸出先国のニーズに特化した産地の育成などを支援するとともに、輸出先国の規制に対応した加工施設の整備というものをしっかりと進めてまいります。
今後とも、野上大臣、そして、この場にいらっしゃる皆様と力を合わせて、輸出の拡大に向け、全力で取り組んでまいりたいと思います。格段の御協力を心からお願い申し上げます。
結びに、茂木会長を始め、御臨席の皆様方のますますの御活躍をお祈りいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」