日露交流年閉会式 安倍総理挨拶
令和元年6月29日
昨年の5月、モスクワ市のボリショイ劇場で私がプーチン大統領と共に日露交流年の開幕を高らかに宣言しました。あれから1年、両国において実に様々な交流行事が実施され、両国の国民が互いの魅力を確認し合ってきました。ロシアにおいては、600件以上の行事が開催され、150万人以上の方が行事に参加されました。これは、歌舞伎、流鏑馬(やぶさめ)、武道交流など、日本の魅力を余すことなく伝える行事ばかりでありました。日本においても、プーシキン美術館の絵画展、マリインスキー・バレエの来日公演等、世界に誇るロシア文化の神髄に触れることができました。日露両国の国民が、かつてないほど互いに関心を寄せ、心を通わせた、そのような1年となりました。
本日は、ロシアとの交流に尽力いただきました皆様に、お集まりいただきました。交流年に御協力いただいた皆様に、心から感謝申し上げますとともに、ここに日露交流年が成功裏に閉幕を迎えることをうれしく思います。
本日、日露交流年は閉幕を迎えますが、両国の交流が、両国の隅々まで広がっていくことを願って、私とプーチン大統領は史上初めてとなる日露地域交流年を来年から開始することを決めました。日本もロシアも地域ごとに独自の伝統と特色を有しています。両国の交流が引き続きこれまで以上に発展していくことを祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。