野口英世アフリカ賞の運営の改善に向けた有識者懇談会

令和2年7月16日
挨拶する安倍総理1 挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理2 挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理3 挨拶する安倍総理3
挨拶する安倍総理3
挨拶する安倍総理4 挨拶する安倍総理4
挨拶する安倍総理4
挨拶する安倍総理5 挨拶する安倍総理5
挨拶する安倍総理5
挨拶する安倍総理6 挨拶する安倍総理6
挨拶する安倍総理6
挨拶する安倍総理7 挨拶する安倍総理7
挨拶する安倍総理7

 令和2年7月16日、安倍総理は、総理大臣官邸で野口英世アフリカ賞の運営の改善に向けた有識者懇談会に出席しました。

 総理は、懇談会での挨拶で次のように述べました。

「委員の皆様におかれましては、野口英世アフリカ賞に関する有識者懇談会の委員就任を、御快諾を頂き、また本日、会議に御参加いただいたこと、心から感謝申し上げます。特に、輝かしい功績を挙げられた、そして野口賞を受賞されたウェレ博士、そしてピオット博士の二人に、この有識者懇談会に御参加いただくことは、誠に光栄なことでございます。
 今から約1世紀前、野口英世博士は、感染症で苦しんでいる数多くの人々を救うために、ガーナに赴き、黄熱病の解明という大きな課題に立ち向かいましたが、志半ばで自らもその犠牲となりました。
 野口英世アフリカ賞は、この野口博士の精神を受け継ぎ、アフリカでの疾病の研究と公衆衛生の推進の2つの分野で顕著な功績を挙げた方を顕彰し、アフリカ、ひいては人類全体の保健・福祉の向上を目的として、2006年に創設されました。当時、私は官房長官でございましたが、また総理大臣に就任した後も、野口賞の立ち上げに関与させていただいたところでございます。
 この賞は当初、TICAD(アフリカ開発会議)の日本開催に合わせ、約5年ごとに授与されてきました。その後、TICAD首脳会合が3年ごとにアフリカと、そして日本で相互に開催されることになったことを踏まえまして、昨年の第3回授賞式で、私からこの賞の授与をTICADの開催に合わせ3年ごとに行う旨、発表させていただいたところでございます。
 今は、世界、新型コロナウイルス感染症の脅威に直面しております。アフリカでも流行が拡大しています。さらに、アフリカでは、エイズ・マラリア・結核等の多くの疾患によって、毎年数多くの犠牲者が出ています。
 日本は長年にわたり、アフリカの保健医療分野への支援を行ってきました。私は、日本の総理としてこれまでアフリカを3度訪問いたしまして、またTICADの議長を3度務め、アフリカの指導者の皆様、そして専門家、市民の皆様から生の声をお伺いしてきているところでございます。
 今回のコロナ禍という未曽有の危機に際しても、日本は、アフリカを積極的に支援していきます。次回、チュニジアで2022年に開催予定のTICAD8でも、この分野は重要なテーマとなるでしょう。
 野口英世アフリカ賞が、アフリカの自主性を尊重し、日本を含む国際社会の協力を推進するというTICADの理念を体現する重要な象徴としてアフリカの未来を照らし続ける。私は、そう信じております。
 アフリカにおける保健医療の様々な課題の克服とコロナ後の新たな社会の創造に向け、アフリカと日本、そして世界は手を携えていかなければなりません。その意味で、この賞の意義と重要性はますます高まっているといえると思います。
 野口賞が3年毎に授賞されることとなったことを契機として、この賞が世界の注目を一層集め、国際社会の資金と人材が、アフリカにおける疾病の研究及び公衆衛生の推進にますます注がれることになるよう、委員の皆様から幅広く忌憚(きたん)のない御意見を賜りたいと思います。ありがとうございました。」

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