令和2年7月豪雨非常災害対策本部会議(第1回)
令和2年7月5日、安倍総理は、総理大臣官邸で令和2年7月豪雨非常災害対策本部会議(第1回)に出席しました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「九州地方の記録的な大雨による球磨(くま)川の氾濫や土砂災害により、大きな被害が生じています。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと、そして全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。
本日、非常災害対策本部を設置しました。各位にあっては、先ほど決定した方針に基づき、被災者の救出救助に、全力を挙げると共に、電気や水道等のライフラインの早期回復、被災者の支援等に、全力で当たってください。何よりも人命が第一です。孤立した住宅等からの救助、安否不明者の捜索に全力で当たってください。
現在、警察・消防・海上保安庁・自衛隊の諸君が、4万人を超える体制で、懸命に救命救助活動や安否不明者の捜索に当たっています。引き続き、浸水により孤立した住宅等からの救助、安否不明者の捜索に、夜を徹して全力で当たってください。
暑さが厳しくなる中、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を含めた、被災者へのきめ細やかな支援が急務です。飲料水や食料はもとより、クーラー、段ボールベッドや非接触型体温計、布製パーテーション、簡易トイレといった物資を、プッシュ型で避難所に発送するほか、災害マネジメント総括支援員の派遣等、被災自治体への人的支援にも全力を挙げてください。また、被災地で多くの家屋が浸水被害を受け、避難の長期化も予想されます。安心して滞在できる旅館やホテルの確保、公営住宅や公務員住宅、賃貸住宅による、みなし仮設の確保を早急に進めてください。
今回の雨による災害に関し、被災者へのきめ細やかな支援は急務です。政府として、被災者支援を迅速かつ強力に進めるため、本日、各省横断の被災者生活生業(なりわい)再建支援チームを設置します。現在、現地に100名以上の政府職員を派遣しておりますが、必要に応じて、躊躇(ちゅうちょ)なく増強していきます。また、被災者の生活を支援するため、本日、この後、即応予備自衛官の招集を閣議決定いたします。
被災地では、これから明日にかけて、大雨となる可能性があります。引き続き、厳重な警戒を続ける必要があります。これまでに降った大雨により、地盤の緩んでいるところもあり、被災地の皆様におかれましては、引き続き自治体の情報に注意をし、土砂災害や河川の氾濫などに、十分に警戒していいただきますようにお願いいたします。」