宇宙開発戦略本部
令和2年6月29日
令和2年6月29日、安倍総理は、総理大臣官邸で第22回宇宙開発戦略本部を開催しました。
会議では、宇宙基本計画(案)及び宇宙基本計画工程表(案)について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、新たな宇宙基本計画を決定しました。
先月、米国は、9年ぶりに有人宇宙船の打ち上げに成功しました。我が国が参画するアルテミス計画が目指す、2024年の月面着陸、2028年頃の月面活動の本格化に向け、大きな弾みとなるものです。我が国としても、将来を見据えた技術開発や日本人宇宙飛行士の月面での活動など、この新たなフロンティアの開拓に、主体的かつ果敢に挑戦してまいります。萩生田大臣を中心に、しっかりと準備を進めてください。
我が国の準天頂衛星システム『みちびき』は、今や国内のスマートフォンのほとんどで位置情報の把握に利用されるなど、宇宙利用の幅を広げてきました。今後、農作業の自動化やドローンによる無人配送、災害対応力の充実などの実現に向け、7機体制の確立に取り組むとともに、衛星データの活用を強化していきます。
さらに、今後の宇宙安全保障や経済成長も見据え、我が国が強みを持つスペースデブリ対策や衛星量子暗号通信など、次なる時代の戦略分野にも、国として大胆に投資をしていきます。
計画は、実行してこそ、意味があります。自立した宇宙利用大国の実現に向け、竹本大臣を中心に、政府一丸となって、今回決定した宇宙基本計画の迅速かつ着実な実行に全力を挙げてください。」