政府与党連絡会議

　令和２年６月１日、安倍総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。

　総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「先週、緊急事態宣言を、全国で解除することができました。この政府与党連絡会議も、３か月ぶりの開催となります。
　我が国では、欧米のような罰則を伴う強制措置を行うことなく、国民の皆様には、人と人との８割接触削減などに、多大な御協力を頂きました。その結果、新規の感染者は、減少傾向となり、我が国の人口当たり感染者数や死亡者数は、主要な先進国の中でも圧倒的に少なく抑え込むことができております。改めて、全ての国民の皆様の御協力に、心より感謝申し上げたいと思います。
　今後は、日常の社会経済活動を、少しずつ段階的に取り戻していく、新たな日常を迎えることとなります。国民の皆様と共に、与党の皆様と一致協力して、新しい日常をつくり上げていきたい、と考えております。一方で、感染を抑えながら、完全なる日常を取り戻すまでの道のりは、かなりの時間を要することとなります。この険しい道のりの中で、事業と雇用は、何としても守り抜いていかなければなりません。
　同時に、感染状況が落ち着いてきたこの機をいかし、次なる流行のおそれに、万全の備えを固めていかなければなりません。こうした決意の下、与党の皆様から頂いた提言をしっかりと受け止め、先週、第２次補正予算を決定いたしました。
　人件費や家賃といった事業者の固定費負担の軽減や、総額１４０兆円規模に及ぶ資金繰り支援、医療提供体制や検査体制の拡充を盛り込み、先般の補正予算等と併せ、事業規模は２３０兆円を超え、ＧＤＰ（国内総生産）の４割に上る、世界最大級の対策となります。
　そして何よりも、こうした対策を、厳しい状況にある方々のお手元に、迅速にお届けすることが重要であります。急ピッチで作業を進め、関連法案と併せ、来週早々にも国会に提出させていただきたいと考えています。早期成立に向け、政府としても、真摯に、丁寧に、説明を尽くしてまいりたいと考えておりますので、与党の皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。
　通常国会は、会期末まで残り２週間余りとなりました。政府としては、感染対策を最優先する中にあっても、引き続き、緊張感を持って、予算・法案共に、丁寧な説明に努めてまいりますので、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。」