知的財産戦略本部
令和元年5月27日、安倍総理は、総理大臣官邸で知的財産戦略本部を開催しました。
会議では、知的財産推進計画2020について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「皆様、本日は大変お忙しい中、御出席いただきましてありがとうございました。25日に緊急事態宣言を全国で、国民の皆様の御協力を頂き、解除することができました。
そして、これから次なるステージに向かって、皆様の、そして国民の皆様と共に、御協力を頂きながら新たな日常をつくり上げていかなければならないのでございますが、その中で、本日、知的財産推進計画2020を決定いたしました。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界中で、リモート化、オンライン化が加速し、人々の行動も変容しております。動画配信の売上が大きく伸びるなど、デジタル技術やオンラインを活用した、新たなビジネスモデルも現れ始めています。
コロナの時代の新たな日常への模索が世界中で進む、そういう時代にあって、デジタル技術を中心として、知的財産の重要性は増しており、そうした時代の変化をとらえた、新たな知的財産戦略を速やかに構築していく必要があります。
今回の感染症によって、日本人の高い衛生意識、そして生活様式なども、世界から高く評価されるようになりました。3つの密を避ける必要性への理解が高まる中で、地方での暮らしの豊かさにも注目が集まっています。
こうしたものも含めながら、クールジャパン戦略を再構築し、コロナの時代の地方創生につなげていく発想が必要です。
さらには、日本発のデジタルコンテンツを積極的に海外へと展開していく。コンテンツの流通・活用を促進する観点から、著作権制度を始めとした様々な制度のアップデートも、急ぐ必要があります。
そうした観点も含め、関係閣僚は、本日決定した知的財産推進計画2020に盛り込まれた政策を、早急に実行に移してください。」