医療防護具等の増産貢献企業との懇談

令和2年4月16日
発言する安倍総理1 発言する安倍総理1
発言する安倍総理1
発言する安倍総理2 発言する安倍総理2
発言する安倍総理2
発言する安倍総理3 発言する安倍総理3
発言する安倍総理3
発言する安倍総理4 発言する安倍総理4
発言する安倍総理4
発言する安倍総理5 発言する安倍総理5
発言する安倍総理5
発言する安倍総理6 発言する安倍総理6
発言する安倍総理6

 令和2年4月16日、安倍総理は、総理大臣官邸で第2回医療防護具等の増産貢献企業との懇談を行いました。

 総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「本日は大変お忙しい中、御参加いただきまして誠にありがとうございます。
 先週、緊急事態宣言を発出いたしましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、各地で医療体制がひっ迫してきています。新型コロナウイルスとの闘いの正に最前線にあって、医療従事者の皆さんは、強い責任感を持って、今、この瞬間も、一人でも多くの命を救うため、献身的な努力を重ねていただいております。改めて、心から敬意を表したいと思います。そして、感染リスクと背中合わせの厳しい状況をも恐れず、ベストを尽くしてくださっている医療現場の皆さんを支えるため、オールジャパンで、できることは全てやっていかなければならない、と考えています。
 そうした観点から政府としては、感染予防に欠かせない医療用マスク、消毒薬、医療用ガウンなどの防護具、さらには人工呼吸器などの医療機器、さらには、治療薬のアビガンなどについて、産業界の皆様に御協力を頂いているところでございますが、全力で我々、皆様の御協力を頂きながら、増産に取り組んでいるところでございます。政府においても、マスク工場などへの設備投資に対する補助金や原材料の調達支援など、これまでにない措置を講じるとともに、人工呼吸器に係る承認審査の迅速化、アルコール利用に関する規制緩和など、あらゆる手を尽くしてまいりました。そうした取組の中で、4,500万枚のサージカルマスクを始め必要な防護具を、国として全国の医療機関に配布することができております。
 この国家的な危機に際して、ウイルスとの闘いで過酷を極める医療現場に必要な物資を送るため、多大な御貢献をしていただいている全ての事業者の皆様に、改めて心から感謝申し上げたいと思います。緊急事態にあっては、従来の医療用品メーカーだけではなくて、本日お集まりの自動車メーカーやエアラインなど、異業種の皆様も含め、正に国の総力を結集して医療現場を支えていかなければなりません。更にもう一段、皆様のお力をお貸しいただきますよう、総理大臣としてお願い申し上げる次第でございます。本日はよろしくお願いいたします。」

 また、総理は、最後の挨拶で次のように述べました。

「皆様、本日は大変力強いお言葉を頂き、誠にありがとうございます。
 医療用マスク、そして消毒薬、医療用ガウン、また人工呼吸器、いずれも新型コロナウイルスとの闘いにおいて、医療現場には欠かせないものであります。治療薬のアビガンについては、観察研究の下、既に今回の感染症の症状改善に効果が出ているとの報告もあります。また、世界の国々からも強い関心が示されています。政府として、観察研究の仕組みの下、希望する患者の皆さんへの使用をできる限り拡大していく考えであります。皆様の御協力に、心から感謝を申し上げるとともに、医療現場の状況を少しでも改善できるよう、今後ともこのウイルスとの闘いにおいて、お力をお貸しいただきますように、改めて皆様にお願い申し上げます。
 やはり、こうした国民の健康に関わる重要な物資の生産、そしてサプライチェーンは、しっかりと国内で確保しておかなければならない、そう痛感しております。その危機感の下、今回の緊急経済対策では、国内回帰を促すため、設備投資への補助率を大幅にアップし大胆な予算措置を講じることといたしました。また先ほど更家さんからもお話がございましたが、万一、売れ残るような事態が起こったとしても、国が備蓄用としてしっかりと買い上げてまいります。そのための予算も今回の緊急経済対策に盛り込んでおりますので、どうか御安心いただきたいと思います。そして安心して思い切った増産に取り組んでいただきますようにお願い申し上げます。これまでの対応も含め、合計で、医療防護具などを確保するための対策として、2,500億円規模の予算を用意するとともに、必要があれば予備費もためらうことなく投入していきます。さらには、原材料確保への支援、各種規制の柔軟な運用など、今後ともあらゆる手を尽くしていく考えであります。
 今この瞬間も、奮闘してくださっている医療現場、医療従事者の皆さんを何としても守るために、皆様と共に全力を尽くすことをお約束させていただきまして、今回の御礼とさせていただきたいと思います。どうかまた今後とも、皆様よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」

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