新型コロナウイルス感染症対策本部(第13回)
令和2年2月25日、安倍総理は、総理大臣官邸で第13回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「新型コロナウイルス感染症については、国内の複数地域で感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模の患者集団、いわゆる患者クラスターの発生が把握されています。
今が正に、感染の流行を早期に終息させるために極めて重要な時期となります。このような状況を踏まえ、国や地方自治体、医療関係者、事業者、そして国民が一丸となって、新型コロナウイルス感染症対策を更に進めていくため、今般、政府として、基本方針を取りまとめました。
まず何よりも、国民の皆様に対し、正確で分かりやすい情報提供を引き続き行ってまいります。政府においても、可能な限り多くの職員が混雑時間帯を避けて勤務を行えるよう、本日から率先して取組を開始いたしましたが、企業や団体におかれては、発熱等の風邪症状が見られる職員等への休暇取得の勧奨、時差出勤やテレワークについて、強力に推進いただくようお願いいたします。
また、患者の増加スピードを可能な限り抑制し、国内での流行を抑えていただくことが重要です。このため、患者クラスターへの対策を抜本的に強化します。感染症の専門家の方々にも参画いただき、対策チームを編成して、患者クラスターが発生している自治体をしっかりと支援します。自治体の状況に応じて、地域の感染拡大の防止に向け、本方針に基づき、より踏み込んだ対応を行ってまいります。
昨日の北海道知事からの要請を受け、本日対策チームを現地に派遣いたします。併せて、今後国内で患者数が大幅に増えたときに備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等の必要な体制を整えることも喫緊の課題です。自治体や医療機関など関係者と連携しつつ、必要な医療提供体制をしっかりと整備してまいります。
各大臣におかれては、本方針に基づき、今後の状況の進展を見据えて、各省庁において対策を具体化し、速やかに実行に移してください。」