新型コロナウイルス感染症対策本部(第10回)
令和2年2月16日、安倍総理は、総理大臣官邸で第10回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「新型コロナウイルス感染症の国内の感染状況については、先日以来、新たな感染例が確認されてきております。このような国内での感染状況を踏まえ、本日、速やかに専門家会議を開催いたします。疫学的観点からの現状評価や、患者、特に高齢者、基礎疾患のある方等が確実に必要な診療につながるよう、国民の皆様に分かりやすい受診の目安の作成などについて、御議論をいただきます。
また、国民の皆様の不安を軽減できるよう、政府においては、地方自治体等とも一層緊密に連携して、感染が疑われる方のPCR検査が着実に実施されるよう、より分かりやすい通知を自治体に早急に発出、全ての都道府県で設置済みの536の相談センターの土日を含めた24時間体制での対応、現在726か所整備済みの診療体制等の整った医療機関について、800か所に拡大など取組を進めていきます。
他方、昨日武漢からのチャーター便帰国者500人以上のPCR検査結果を踏まえて、国立感染症研究所から示された見解に基づき、クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の乗客の方々でこれまでのPCR検査で陰性が確認された方々については、14日間の健康観察期間終了後、健康状態を改めて確認し、問題がなければ2月19日には順次離船いただくこととしました。
我が国に次いで乗客数の多い米国との間では、これまでの我が国の対応に感謝の意が示されるとともに、緊密に協力してきたところであります。そうした中で、本日、米国のチャーター便が羽田空港に到着し、早期の帰国を希望する米国民の乗客の方が明朝未明にも帰国することとなっております。帰国に当たっては、自衛隊が全面的に協力し日米共同オペレーションが実施されます。
現在、カナダ及び豪州も同様の措置を取ることを希望しており、引き続き各国地域とも連携して、対応してまいります。
また、現在カンボジアに停泊中の『ウエステルダム号』に乗船していた邦人乗客4名について、早期の帰国が可能となるよう全力を挙げてまいります。
政府としては国内感染の拡大防止に向け各地の自治体と連携して、今後も検査体制を大幅に強化するとともに、治療・相談体制の拡充・強化に全力を挙げてまいります。
各位にあっては、それぞれの持ち場において、国民の命と健康を守るため、引き続き打つべき手を先手先手で打ってください。」