拉致被害者御家族等との面会
令和2年2月14日、安倍総理は、総理大臣官邸で拉致被害者御家族等と面会しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「まず初めに、先般、有本嘉代子(かよこ)さんが御逝去されました。心から御冥福をお祈りしたいと思います。また、有本さん始め御遺族の皆様にお悔やみ申し上げたい。残念です。
有本さん、嘉代子さんとは、私が私の父、安倍晋太郎の秘書を務めていた時からのお付き合いでございますし、父晋太郎の方に御相談に来られて以来、共に戦ってまいりました。
既に、御家族の皆様の中で何人かの方々が鬼籍に入られたわけでありまして、一日も早くこの問題を解決しなければいけないと、この思いを新たにしたところでございます。
米朝合意がスタートして以来、日本は米朝合意を進めるべくアメリカを支持しているところでございます。その中におきまして、トランプ大統領からも直接、金正恩(キム・ジョンウン)委員長に対して拉致問題に対する私の考え方を伝えていただき、そしてまた、これは習近平主席にも、また文在寅(ムン・ジェイン)大統領からも金正恩委員長に拉致問題解決に対する日本側の考え方を伝えていただいているところでございます。
この問題を解決していく上においては、国際的な連携が不可欠でありますが、基本的にはこの問題、日本の問題でございますから日本が主体的に解決しなければならない問題であります。その中におきまして、皆様方がお年を召される中にあって、あらゆるチャンスを逃すことなく問題の解決に全力を尽くしていきたい。その中で、条件を付けずに金正恩委員長と向き合う考えでございます。
今後もあらゆる手段を尽くしてこの問題の解決のために全力を尽くしていきたいとこのように思います。今回も御家族の方々の考え、御方針についてお伺いいたしますが、それを踏まえて、しっかりとこの問題の解決に向けて全力を尽くしていきたいと思いますし、何とか交渉に向けてめどをつけていきたいとこのように思っています。」