日・ポーランド首脳会談等
令和2年1月21日、安倍総理は、総理大臣官邸でポーランド共和国のマテウシュ・モラヴィエツキ首相と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行い、その後、共同記者発表を行いました。
最後に、総理は総理大臣公邸で晩餐(さん)会を開催し、挨拶で次のように述べました。
「モラヴィエツキ首相の訪日を改めて心から歓迎いたします。
先ほどの会談では、大変有意義な意見交換を行うことができました。今宵は是非くつろいで和食を楽しんでいただきたいと思います。
昨年、日本とポーランドは国交樹立100周年を祝いました。多くの行事の中でも、秋篠宮皇嗣同妃両殿下のポーランド御訪問は、皇嗣殿下となられて初めての外国御訪問であり、両国の友好関係を象徴するものでありました。
私も、2013年に、総理大臣としてポーランドを訪問いたしまして、日本に対する関心が大変高いことをうれしく思うとともに、市民レベルの強い絆(きずな)が両国関係を支えていることを実感いたしました。
モラヴィエツキ首相も、昨年お目にかかった際、お相撲に関する大変豊富な知識をお持ちであられまして、驚いたところでございます。昨日は、大相撲初場所の観戦を楽しまれたと伺い、大変うれしく思っております。本来であれば、お相撲の力士をこの場に招待したかったところでありますが、現在場所中でございまして、残念ながらそれはかないませんでした。
ポーランドを愛する日本人はたくさん居ます。本年は5年に1度のショパン国際ピアノコンクールの年です。日本の多くの若手ピアニストが、ワルシャワで美しい演奏を響かせることでしょう。本日もショパンコンクールに参加をされたピアニストの方に、この晩餐会に出席していただいております。
日本では、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日・ポーランド双方の選手が活躍することを心から期待しております。
本日、渕上(ふちかみ)敦賀(つるが)市長も御出席されています。100年前、シベリアで困窮する多くのポーランド人孤児を敦賀港で迎えたように、ポーランドとの信頼と友情を今後も更に深めていきたいと思います。
全ての方々を今御紹介するわけにはいきませんが、本日は政治、経済、文化など様々な分野で両国関係を支えていただいた皆様を御招待させていただいております。改めて皆様方の、日・ポーランド関係の発展に御貢献をいただいてきたことに対しまして、御礼を申し上げたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、モラヴィエツキ首相、また御列席の皆様の御健康と両国関係のますますの発展を祈念して、杯を上げたいと思います。」