政府与党連絡会議
令和2年1月17日、安倍総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
会議の冒頭では、阪神淡路大震災犠牲者への黙とうが行われました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本年は、いよいよ、東京で半世紀ぶりにオリンピック・パラリンピックが開催され、また、2020年代のスタートとなる年でもあります。未来を見据え、全ての世代が安心できる社会保障制度への大改革や、激動する国際情勢の中、世界に輝く平和外交の展開に、与党の皆様方と一致結束して取り組み、新時代を切り拓(ひら)く一年としていきたいと思います。
来週開会する通常国会では、まず、補正予算、そして本予算の早期成立を図ることが最大の景気対策となります。自然災害からの復旧・復興、デフレ脱却と経済再生への道筋を確かなものとしてまいります。
さらに、本年最大のチャレンジである全世代型社会保障改革の実現など、各般の政策課題に果敢に取り組んでまいります。
国民の皆様にお約束した政策を確実に前に進めることで、新時代の安心と成長を実現する国会としていきたいと思います。政府として、緊張感を持って審議に臨んでまいりますので、与党の皆様には、御協力をよろしくお願い申し上げます。
11日から15日にかけて、中東の平和と繁栄に大きな影響力を持つ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーンの3か国を訪問しました。緊張緩和に向けた動きが見られる中、中東情勢の更なる悪化を避けるため、全ての関係者が自制的に対応し、あらゆる外交努力を尽くすべき、との点で完全に一致することができました。
日本は、この地域にエネルギー資源の多くを依存しており、こうした外交努力と併せて、日本関係船舶の航行の安全を確保するため、自衛隊による情報収集を行うことに関し、各国の理解と支持を得ることができました。
引き続き、米国との同盟関係及びイランを含む中東諸国との友好関係の上に、対話を通じた問題解決に向け、粘り強い平和外交を続けていきます。
少子高齢化、激動する国際情勢。令和の時代を迎えた私たちの前には、大変困難な課題が立ちはだかっています。自民党・公明党両党の安定した政治基盤の上に、国民の皆様と共に、こうした課題に正面から立ち向かうことで、新しい国づくりを進めていきたいと思います。本年も、引き続きの御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」