中東訪問についての会見
令和2年1月11日
令和2年1月11日、安倍総理は、東京国際空港(羽田空港)で会見を行いました。
総理は、中東訪問について次のように述べました。
「中東地域の緊張の高まりを、深く憂慮しています。他方で、足下では関係国の自制的な対応が見られ、日本はそれを評価しています。こうした動きを、地域の緊張の緩和、情勢の安定化につなげていくためには、更なる外交努力が必要となります。
今回訪問するサウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、オマーンは、いずれも地域に対して大きな影響力を持つ国々であります。これまでの友好関係の上に、話し合いによる対話、そして自制的な対応を促し、日本ならではの平和外交を粘り強く展開していく考えであります。
こうした外交努力と併せて、日本はエネルギー資源の多くをこの地域に依存しています。日本関係船舶の航行の安全を確保することは、極めて重要であります。そのためには、情報収集能力を強化する必要があります。その観点から、自衛隊を派遣することといたしました。
先般、ローハニ大統領が来日した際には、こうした考え方を説明し、この考え方に対して、理解を得たところであります。今回の中東訪問におきましても、関係国の理解を得て、派遣に対して万全の準備を進めていきたいと思います。」