持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合
令和元年12月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で第8回持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合を開催しました。
会議では、SDGs実施指針改定、SDGsアクションプラン2020、及び第3回ジャパンSDGsアワード受賞団体について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「2015年に国連で世界を変革するためのSDGsが採択されてから4年。本年は、SDGs達成に向けて重要な節目の年となりました。
6月のG20大阪サミットでは、議長国として、海洋プラスチックごみに関する大阪ブルー・オーシャン・ビジョンを始め、様々なイニシアティブを打ち出し、G20(金融・世界経済に関する首脳会合)を主導しました。
8月のTICAD7(第7回アフリカ開発会議)では、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進など、アフリカの開発と発展に資する日本ならではの取組を力強く推進しました。
他方、9月にニューヨークで開催されたSDGサミットでは、SDGsの進捗状況に遅れが見られる現状に対し、強い危機感が共有されました。
日本国内でも、今年は全国各地で台風や集中豪雨などによる自然災害が相次ぎました。今般の災害で得られた課題や教訓を踏まえ、防災先進国として国土強靱(きょうじん)化を更に進めていかなければなりません。
地方の未来なくして、日本の未来なし。SDGsを原動力とした地方創生の旗を引き続き高く掲げ、地方経済を支える中小企業によるSDGsの取組を更に後押しし、SDGsの活力を全国津々浦々に行き渡らせることが大切です。
こうした国内外の情勢を踏まえ、本日、SDGs推進の中長期的な国家戦略であるSDGs実施指針を2016年以来3年ぶりに改定しました。
さらに、SDGs達成に向けた国を挙げた具体的な取組をまとめた、SDGsアクションプラン2020も策定しました。今こそ日本全体が次の大きな跳躍とSDGs達成に向けた行動の10年の第一歩を踏み出すときです。
2020年に開催される、京都コングレス、東京オリンピック・パラリンピック、アジア・太平洋水サミット、栄養サミット等の機会を活用し、国際社会に日本のSDGsの取組を共有、展開してまいります。
関係閣僚におかれては、2030年に誰一人取り残されない社会を実現し、未来を担う次世代の子供たちが未来に向かって頑張ることができる社会を築くため、一丸となって具体的な取組を加速するよう、よろしくお願いします。」