日・ウズベキスタン首脳会談等
令和元年12月19日、安倍総理は、総理大臣官邸でウズベキスタン共和国のシャフカット・ミルジヨーエフ大統領と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行い、その後、署名式・文書交換式及び共同記者発表を行いました。
最後に、総理は総理大臣公邸で晩餐(さん)会を開催し、挨拶で次のように述べました。
「ミルジヨーエフ大統領御夫妻の初めての訪日を改めて歓迎いたします。
新たな令和の時代の幕開けの年に大統領御夫妻を日本にお迎えできて、本当にうれしく思います。ミルジヨーエフ大統領の指導の下、ウズベキスタンが正に、多方面にわたる改革を推進し、世界により開かれた自立的な国家として力強く発展しつつあることを心から賞賛いたします。
4年前のウズベキスタン訪問の際、日本人抑留者の手で建設されましたナボイ劇場を視察し感銘を受けました。非常に厳しい状況にあっても、幾多の困難を乗り越え、すばらしい劇場を後世に残した先人たちに思いを馳(は)せ、改めて深甚なる敬意を表するとともに、当時の日本人とウズベク人の温かい交流が今日に至る両国の友好の礎となっていることをうれしく思います。
劇場の名前にもなっているティムール朝の有名な詩人、アリシェル・ナボイは、拍手は、片手ではできないという言葉を残しました。この言葉のように、日本はウズベキスタンと手を携え共に繁栄する良きパートナーとして、これまでも、そしてこれからも、常に共に歩んでまいります。
また、今日に至るまで抑留者の皆さんの墓地あるいは碑について、立派な碑を建立していただき丁寧に維持していただいていることを感謝申し上げたいと思います。この日本人抑留者の御遺骨について、御遺族の希望しておられる対応について、今日の会談で大統領が協力をしていただけるということを、力強く約束していただいたことを紹介させていただきたいと思います。
本日の晩餐会にはウズベキスタンと日本の関係を政治、経済、学術、文化等多くの分野で支えてこられた多くのリーダーの方々を御招待させていただきました。
皆様のおかげで、今日の両国の友好関係があります。この場をお借りいたしまして、御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
それでは、ミルジヨーエフ大統領御夫妻の御健康と御列席の皆様の御健勝、そして日・ウズベキスタン両国の親善が、友好関係が、ますます発展していくことを祈念いたしまして杯を上げたいと思います。」