農林水産物等輸出促進全国協議会総会
令和元年12月13日、安倍総理は、都内で開催された令和元年度農林水産物等輸出促進全国協議会総会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「農林水産物等輸出促進全国協議会の総会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
始めに、日本食海外普及功労者、輸出に取り組む優良事業者として表彰された皆様に、心からお祝いを申し上げます。おめでとうございます。食習慣の異なる海外において、様々な苦労を乗り越え、我が国の食文化の普及や輸出の拡大に大きな貢献をされた皆様に対しまして、深く敬意を表したいと思います。
農林水産物や食品の輸出は、昨年、9,000億円を超えまして、6年連続で過去最高を更新したところであります。かつて政権がスタートした当初、1兆円という目標を掲げたときには、それは絶対に無理だと、こう言われていたわけでありますが、最初から諦めていたら何事も達成できない。正に目標を掲げ、皆様方に大変な御貢献を頂いた結果、ここまで来れたと、このように思います。海外の日本食レストランも、増加の一途をたどっています。その数、約16万店。日本食が世界中に浸透している証と言えるでしょう。アジアを中心に、拡大を続ける世界の食市場。この需要を取り込んでいけば、輸出の可能性は更に広がっていきます。
先日、日米貿易協定が国会で承認されました。米国への牛肉輸出に係る低関税枠が大きく拡大するなど、新しいチャンスが生まれています。そうした状況に対応できるように、江藤大臣の主導によって、農家の、言わば生産力を高めるための予算も、今回の補正予算に組んだところでございまして、しっかりと世界の和牛、日本食に対する、この要望に対する、日本の食材に対する要求に対して、需要に対して、しっかりと対応できるようにしていきたいと、こう思っています。今申し上げましたように、和牛の増産や酪農の生産基盤強化を強力に進めていきたいと考えています。また、農林水産物の輸出を加速するための新たな法律も成立いたしました。各国の規制の緩和・撤廃や、国内の環境整備を、オールジャパンで進め、我が国の安全でおいしい農林水産物を、世界中に売り込んでまいります。
日米の貿易協定は、来年の1月1日発効でございますが、日EU(欧州連合)のEPA(経済連携協定)既に今年発効しております。その中で、EU向けの和牛の輸出は3割も増えているところでございますし、また日本製のワインが5割増えている。茂木会長の所も、そうとう増やしているのではないのかなと、こう思いますが、ただ元々ちょっとしかヨーロッパに対してはワインの輸出少なかったのですが、正にこれから日本の味を覚えていただければ、間違いなく増えていくんではないかと期待しております。
今後とも、江藤大臣、そして、この場にいらっしゃる皆様と力を合わせ、まずは輸出目標額1兆円を達成し、更なる高みを、皆さん、目指していこうではありませんか。安倍内閣は、これからも、輸出に取り組む皆様を全力で応援してまいります。
結びに、茂木会長を始め、御臨席の皆様のますますの御発展を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきたいと思います。どうか皆さん今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。」