全日本私立幼稚園PTA連合会全国大会

令和元年12月10日
祝辞を述べる安倍総理 祝辞を述べる安倍総理
祝辞を述べる安倍総理

 令和元年12月10日、安倍総理は、都内で開催された第34回全日本私立幼稚園PTA連合会全国大会に出席しました。

 総理は、祝辞で次のように述べました。

「第34回全日本私立幼稚園PTA連合会全国大会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 私立幼稚園PTAの皆様におかれましては、日頃から、幼稚園、家庭、そして地域の懸け橋として、子供たちが健やかに育つよう御尽力いただいておりますことに、改めて敬意を表したい、このように思います。
 全ての子供たちが、未来に希望を持ち、それぞれの夢に向かって頑張ることができる。そうした社会をつくり上げていくことが、教育の役割であると考えています。正に子供たちこそ、日本の、この国の未来そのものであります。子供たちの笑顔にあふれる国こそ、幸せな国だろうと、こう思うわけでありますが、子供たちの笑顔も大切ですが、お母さんやお父さんの笑顔も大切でありまして、この会場は正に笑顔であふれている、そんな熱気を感じているところでございます。
 特に、幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う大切なものであり、質の高い幼児教育を保障することは極めて重要であります。このため、子供たち一人一人の個性を大切にする教育再生を進めるとともに、子供たちの未来が、家庭の経済状況に左右されることがないように、子育て世代の負担軽減に取り組んでまいりました。
 そして、本年10月からは、いよいよ幼児教育・保育の無償化がスタートいたしました。小学校、中学校9年間の普通教育無償化以来、70年ぶりの大改革であります。子供たちの誰もが家庭の経済状況にかかわらず、自らの夢に向かって頑張ることができる社会をつくり上げ、最大のチャレンジである少子化に真正面から立ち向かってまいります。
 家庭や地域は、幼稚園教育の土台となるものであります。幼稚園の教育力の向上のためには、家庭や、そして地域の教育力の向上が欠かせません。幼稚園、家庭、地域がしっかりと連携して、そして協力して、社会全体で子供を育むことが求められる中、その懸け橋となっているのが、皆様方PTAの存在なんだろうと思います。PTA活動の役割はますます大きくなっていく、こう思っています。
 皆様方の日頃の御協力に、改めて感謝申し上げますとともに、今後とも、PTA活動のリーダーとして引き続きお力添えを頂きますように、お願い申し上げます。
 結びに、本日のこの大会が実り多きものとなることを祈念いたしまして、また、全日本私立幼稚園PTA連合会のますますの御発展と、御参会されました皆様の御健勝を祈念いたしまして、御挨拶とさせていただきたいと思います。
 今年ももうあと僅かとなりました。来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックの年になるわけであります。前回の東京オリンピック、1964年、私は10歳のまだかわいい少年でございましたが、あの時の、本当に興奮、感動は今も胸に刻まれているところであります。皆さんのお子さんたちにとっても、忘れることができないすばらしい夢や希望を与えるオリンピックにしていきたいと、このように思います。どうか皆様、よいお年をお迎えください。ありがとうございました。」

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