全国町村長大会

令和元年11月27日
挨拶する安倍総理1 挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理2 挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理3 挨拶する安倍総理3
挨拶する安倍総理3
挨拶する安倍総理4 挨拶する安倍総理4
挨拶する安倍総理4

 令和元年11月27日、安倍総理は、都内で開催された全国町村長大会に出席しました。

 安倍総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「今日は大変活気のある、全国町村長会に出席させていただきました。今も力強い拍手を頂き大変感激しておりますが、これも皆さんの期待に応えていかなければいけない、決意を新たにした次第でございます。この前の方が非常に拍手が多いなと思ったら、山口県の皆様でございまして、今日は東北ブロックの中に入れていただいているということ、東北の皆様の御寛容な対応に心から感謝申し上げたいと、こう思う次第でございます。
 全国町村長大会が、本日、盛大に開催されますことを改めてお慶(よろこ)び申し上げます。私の地元もかつて、油谷町と呼ばれた、山陰の美しい海と、そして山々に囲まれる小さな町でありました。いつも私は海外に出張いたしますと、その帰り、日本が近づきますと、飛行機の窓を開け、眼下に広がる日本の姿を眺めるのです。美しい日本の、周りのこの海、そして緑の山々に囲まれた姿を見ると、これが私たちの国だな、帰ってきた、という気持ちになります。この美しい自然と環境を守り、文化と伝統を守り、そして麗しい人と人との絆(きずな)を守り続けてきたのは、正に皆様、日本の町と村なのだろうと、こう思います。そして、その誇りと共に生きてこられた皆様方に心から敬意を表したいと、こう思う次第でございます。正に皆様は、日頃から地方自治の最前線で、地域社会の発展や住民福祉の向上に御尽力されておられます。重ねて敬意を表したいと思います。
 今年も、全国各地で、台風、地震、集中豪雨、記録的な暴風雨などにより、自然災害が相次ぎました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。一連の台風災害等による、被災者の生活と生業(なりわい)の再建に向けた対策パッケージを、先日取りまとめ、その実行のための第一弾として、1,300億円を上回る予備費の使用を決定いたしました。その上で、補正予算を編成し、被災地の復旧・復興を切れ目なく支援するとともに、今般の災害で得られた課題や教訓を踏まえて、国土強靱(じん)化を更にパワーアップしてまいります。
 先月、3歳から5歳までの全ての子供たちの幼児教育・保育の無償化が実現しました。来年4月からは、真に必要な子供たちの高等教育も無償化いたします。また、令和の時代にふさわしい、子供からお年寄りまで、全ての世代が安心できる社会保障制度を、大胆に構想してまいります。
 地域の元気なくして、日本の再生なし。安倍内閣では、地方独自の創意工夫を、1,000億円規模の地方創生推進交付金などを活用し、全力で後押ししてまいります。その結果、地方創生は大きく動き始めています。例えば、日本海に浮かぶ人口400人弱の新潟県粟島浦村(あわしまうらむら)では、島外から入学や転校を希望する小中学生を受け入れる、粟島しおかぜ留学を平成25年度にスタートさせ、これまで73名の小中学生が、島の豊かな自然や暮らしを体験しながら学んできました。また、この留学制度を支えるスタッフは、地域おこし協力隊員など、全て島外からの15名の移住者が担っており、地域経済の活性化のみならず、人口減少対策にもつながる取組となっています。こうした流れが全国に拡大するよう、今後も引き続き、地方創生の旗を高く掲げ、地域の活力創出に全力を尽くしてまいります。
 さて、いよいよ来年には、福島から聖火リレーがスタートし、オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本全体が未来への躍動感で満ちあふれる今こそ、常にチャレンジャーの気持ちであらゆる政策分野においてこれまでの発想にとらわれない、大胆な改革に挑戦してまいります。
 町村長の皆様におかれましては、今後とも、地域のリーダーとして先頭に立ち、町村の発展に遺憾なく力を発揮されますことを期待申し上げますとともに、国が進める諸政策への御理解の程よろしくお願い申し上げます。
 結びに、全国町村会のますますの御発展と、そして本日お集まりの皆様の御活躍を祈念し、全国町村長大会に際しての私の御挨拶とさせていただきます。」

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