令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第16回)
令和元年11月1日、安倍総理は、総理大臣官邸で令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第16回)に出席しました。
総理は、神奈川県の黒岩祐治知事、横浜市長の林文子市長から、要望書を受け取りました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本日は、皆様、災害応急対応で大変お忙しい中、こうしてお集まりいただいたこと、御礼を申し上げたいと思います。
ただいま、被災自治体を代表して、黒岩神奈川県知事、林横浜市長、そして、村井宮城県知事、また内堀(うちぼり)福島県知事、森田千葉県知事、阿部長野県知事から、被害の状況と御要望について、お話を伺いました。
改めてお亡くなりになられた方々に対しまして、哀悼の意を表すると共に、全ての被災者の皆様に、お見舞いを申し上げたいと思います。
また、本日御列席の皆様を始め、発災以来、災害対応に日々懸命に当たられている、全ての関係者の皆様の御労苦、そして、御尽力に心から敬意を表したいと思います。
9月の台風第15号の上陸以降、第19号、そして先日の第21号や低気圧に伴う大雨と、被災地では約2か月の間に、度重なる被害に見舞われたわけであります。いまだ、行方の分からない方がおられるほか、膨大な数の住家が浸水等の被害を受け、避難所では、今も3千人を超える方々が、不安で困難な日々を過ごしておられます。
政府といたしましては、引き続き捜索活動やライフラインの復旧、災害廃棄物の処理等に全力を挙げるとともに、段々と寒さが厳しくなっているわけでございますが、その中でプッシュ型支援や住まいの確保など、被災者の皆様へのきめ細かい支援にもしっかりと取り組んでまいります。
加えて、今、皆様からお話を伺いましたが、生業(なりわい)の再建に向けた、先の見えない不安も深刻でございます。被災地を訪問させていただいた時に、避難所におられる皆様、心からこれから先が心配だと、そういう話を伺いました。
皆様が事業を再開する意欲を失いかねない状況になっているわけでございますが、被災された多くの農林漁業者、中小・小規模事業者の方々の再建に向けた歩みを、政府として力強く後押しすべく全力を挙げて支援をしてまいりたいと決意しております。
本日、皆様からいただいた御要望もしっかりと踏まえまして、来週、生活と生業の再建に向けた対策パッケージを取りまとめます。
政府としましては、被災者の皆様が希望を持って、前を向いて再建に取り組めるよう、正に意欲を持って再建に取り組めるよう、そして、被災自治体が財政的に心配することなく、安心して復旧、復興に取り組めるよう、被災自治体と一体となって被災地の復旧、復興に全力を尽くしてまいる所存でございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。」