「東南アジア青年の船」参加青年代表等による表敬
令和元年10月31日、安倍総理は、総理大臣官邸で「東南アジア青年の船」参加青年代表等による表敬を受けました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「第46回『東南アジア青年の船』事業に参加される各国代表の皆さん、ようこそ日本にいらっしゃいました。心から歓迎いたします。
私は、総理就任以来、皆様のお国10か国を全て訪問させていただき、それぞれの国々で、本当に心温まるおもてなしをいただきました。来週も、タイで開催される日・ASEAN首脳会議に出席し、日本とASEAN間の重要課題について議論する予定であります。
未来を切り拓(ひら)くのは人であり、とりわけ、今後、日本とASEANの未来をつくるに当たっては、皆さんのような若い力が非常に重要であります。
『東南アジア青年の船』は、そのような若い力を育むべく、約半世紀にわたって、我が国とASEANの青年の交流を促進してまいりました。これまでに、1万2千人に上る青年の皆さんに参加していただきました。その経験を礎に、様々な、皆さんは、分野で活躍されておられます。
日本も、また世界も、今、多様性の時代を迎えていると思います。皆さんは、これからの航海において、異なる文化、歴史、そして価値観を持つ多くの仲間と出会うことになるでしょう。大いに語り合い、相手の国の素晴らしさを学び、また、自らの生まれ育った国への誇りを再確認しながら、深い絆を築いていっていただきたい。それぞれの文化、価値観、歴史、相手に対して敬意を持つことの重要さも学んでもらいたいと思います。
そして、これから正に、皆さんはまだまだ長い人生があるわけでありますが、これからの人生、未来に向かって、今回の経験をいかしていただきたいと思いますし、このネットワークを是非いかしていただき、各地域、国に戻って、その地域や国の発展に尽くし、あるいはまた、アジアの平和と安定のために、大いに貢献していただくことを期待したいと思います。
これからの皆さんの輝ける未来を祈念して、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。」