令和元年台風第19号による被害状況視察のための長野県訪問
令和元年10月20日、安倍総理は、令和元年台風第19号による被害状況視察のため、長野県を訪問しました。
総理は、長野市穂保(ほやす)地区の被災現場を視察した後、避難所となっている北部スポーツ・レクリエーションパークを訪問しました。その後、長野県庁で長野県の阿部守一知事と意見交換を行いました。
視察後、総理は次のように述べました。
「まず、この度の台風によってお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、心から哀悼の誠をささげたいと思います。そして全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。
本日は、長野県内の被災箇所をヘリコプターで上空から視察し、また、千曲(ちくま)川の堤防の決壊現場にも足を運びました。河川の氾濫による広範な被害や、あるいは土砂災害、そして道路の寸断や、そして橋の崩落など、凄まじい被害状況を目の当たりにいたしました。防災・減災・国土強靱(きょうじん)化の必要性、重要性、改めて認識をしたところであります。
また、避難所においては、被災者の方々から、今の状況も大変だけど、これからどうなるのか不安だ、という切実な思いを伺いました。
発災から1週間が経過しましたが、被災者の皆さんの生活と生業(なりわい)の再建は待ったなしです。農家の皆さんが丹精込めて育て上げた作物が泥水にまみれ、そして店舗や工場や、あるいは機械が浸水によって大きな被害を受け、農林水産業、あるいは中小・小規模事業者の皆さんが事業再開に向けて、その気力を失いかねない厳しい現状があります。その皆さんに、明日への希望を生み出すことが必要である、それは私たちの責任だろうと思います。
予備費と災害復旧、合わせて予算5,000億円の財源があります。この財源をいかして、生活と、そして生業の再建に向けて対策パッケージを早急に取りまとめたいと思います。この後帰りましたら、非常災害対策本部にて指示したいと考えています。
これからも、国としてできることは全てやるという基本方針の下に、現場主義を徹底して、一日も早い復旧目指して皆様が安心して暮らせる生活を取り戻せるように、全力を尽くしてまいります。」