令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第9回)
令和元年10月19日、安倍総理は、総理大臣官邸で令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第9回)に出席しました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「台風第19号による豪雨災害から1週間が経過しました。被災地では今なお行方や安否が不明となっている方々がいらっしゃるほか、4,000名を超える被災者の方々が、避難所での不自由な生活を余儀なくされています。引き続き、行方不明者等の捜索はもとより、被災者の生活支援に全力を挙げてください。
被災者の皆様の安全・安心を取り戻すため、今回の豪雨で堤防が決壊した河川の修復は、急ピッチに進んでいます。国が管理する河川については、12か所の堤防が決壊しましたが、そのうち8か所で仮堤防が既に完成しており、本日中に2か所も完成します。残りの箇所についても、24時間体制で緊急復旧を進めていきます。
また、昨日午後に茨城県知事から代行の要請があった堤防決壊2か所について、昨日21時から国が速やかに復旧工事に着手しました。その他の河川についても、必要に応じて国が積極的に支援してまいります。
TEC−FORCE(緊急災害対策派遣隊)は被災地の自治体では対応が難しい被災調査や復旧工法の選定などについて、技術的な支援を行っており、本日は709人が全国から広域派遣されています。
避難所に対しては、食料、飲料から日用品までの様々なニーズにおいて引き続きプッシュ型支援により、物資が届けられております。また避難所においては、自衛隊が7都県19か所での入浴支援、被災者のニーズに配慮した炊き出しを実施しているほか、全国から応援派遣された医師、保健師による健康ケアなども行われ、避難所の生活環境の確保、避難者の健康管理に努めております。加えて、被災地における防犯対策を強化するため、全国から派遣されたパトカーによる警戒活動、避難所における相談対応や防犯指導などを展開し、被災地の安全・安心の確保に努めております。
私は、諸般の事情が許せば、明日、長野県の被災地を訪問し、被害状況を把握するとともに、被災者や被災自治体の要望を直接伺ってまいります。
被災地では昨夜から大雨が続いています。被災者の皆様には、自宅等の片付けを行う際には十分に注意していただくとともに、引き続き、自治体等からの情報に十分注意し、油断することなく早めの避難行動を心掛けてください。
現在、多くのボランティアの皆様が現地に入り活動を始めていますが、政府としても、被災者の生活支援をより一層加速してまいります。各位にあっては、引き続き、被災地の生活再建、そして生業(なりわい)の再建に向けて、全力を尽くしてください。」