令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第4回)
令和元年10月15日、安倍総理は、総理大臣官邸で令和元年台風第19号非常災害対策本部会議(第4回)に出席しました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「発災から3日目を迎えました。被災地では、警察、消防、自衛隊、海上保安庁の諸君による24時間体制での懸命な救出、救助、捜索活動が続いています。救助を待っている方を一人でも多く救うため、引き続き全力を尽くしてください。
浸水についても、昼夜を分かたず作業が進んでいます。特に、被害の大きい千曲川(ちくまがわ)の長野市穂保(ほやす)地区では、昨日までに4割の浸水を解消しました。今後も、仮の堤防づくりと浸水解消に全力で取り組んでまいります。
被災者の生活支援も欠かせません。被災者生活支援チームを通じたプッシュ型支援により、必要となる水、食料、衣類、段ボールベッド、ブルーシート等を被災地に順次発送しており、食料は既に到着し始めています。また、避難所の運営支援等を行うため、県外自治体から被災自治体5県9市町村に応援職員の派遣を決定しました。今後も必要に応じて体制を強化してまいります。
加えて、被災自治体が財政上安心して復旧に取り組むことができる体制づくりが重要です。普通交付税の繰上げ交付を迅速に実施してください。今年度予算では、昨今の災害被害の甚大化を踏まえ、5,000億円の予備費を確保しており、必要な財政需要には、当初予算に加え、この予備費を活用することで対応に万全を期してまいります。いずれにせよ、被災自治体の皆様が財政上安心して全力で応急対応、あるいは復旧に当たれるように、必要があれば補正予算も含めてしっかりと財政措置を講じてまいります。引き続き現場主義を徹底し、被災地のニーズを十分に踏まえながら、災害応急対策に全力を挙げてください。」