吉野彰旭化成株式会社名誉フェローへのお祝いの電話
令和元年10月9日
令和元年10月9日、安倍総理は、ノーベル化学賞の受賞が決定した吉野彰旭化成(あさひかせい)株式会社名誉フェローへお祝いの電話をかけました。
総理は、お祝いの電話で次のように述べました。
「この度は本当にノーベル賞受賞おめでとうございました。
先生の発明は、今は世界では当たり前になっている携帯電話につながるわけですけれども、正に人々の生活、社会を変えたすばらしい開発だったと思いますが、吉野先生は、ノーベル化学賞をとられると皆思っていたんですが、いつとられるんだろうなと思っていたんですけれど、本当に日本人として誇りに思います。受賞されたお気持ちはどうですか。」
「今回、先生が受賞されて、改めてリチウム電池が与えた大きな力と変化というのを改めて認識したんですけれども、かつてはモバイルの方の電話も大変大きなバッテリーを抱えていた時代があったんですが、やはり小さくかつ容量が大きいというリチウム電池によって、本当に大きく変わったんですが、次は電気自動車の世界にいくんだろうと思いますが、電気自動車の世界もやっぱりバッテリーの大きさが一つのネックになってましたが、先生のこの開発によって新しい世界が開けたなと、またこれはやはり環境にもすばらしい効果を発揮すると思いますが。」
「世界的にも注目されていたと思いますし、また、こうやって、日本からノーベル賞の受賞者が生まれるというのは世界に対しても非常にいいメッセージになって、私も本当に嬉(うれ)しく思います。
これからも、どうか是非、実際に新たな分野にも挑戦していただきたいと思いますし、また、学術の世界でも御活躍されることを期待しています。
どうも本当におめでとうございました。」