政府与党連絡会議
令和元年8月5日、安倍総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「先般の参議院選挙におきましては、山口代表を始め公明党の皆様から力強い御支援を頂きましたこと、まずもってお礼を申し上げます。お陰様で、私たち連立与党は、改選議席の過半数を大きく上回る71議席を頂き、国民の皆様から力強い信任を頂くことができました。その責任の重さを噛みしめながら、自民党・公明党の強固な連立の下で、選挙でお約束した各般の政策を、丁寧に、かつ、一層のスピード感を持って実現し、しっかりと結果を出していく必要があります。安定した政治基盤の上に、新しい令和の時代の国づくりをしっかりと進めることで、国民の皆様に頂いた負託に応えていきたいと考えています。
まず何よりも、経済最優先です。与党の皆様にも精力的に御検討いただき、先週、来年度予算の概算要求基準を策定しました。これを踏まえ、メリハリの効いた予算編成に取り組んでまいります。また、海外発の下方リスクによる我が国経済への影響が、一層懸念されています。リスクが顕在化する場合には、機動的なマクロ経済政策を躊躇(ちゅうちょ)なく実行してまいります。
明日6日と9日は、広島と長崎の平和祈念式典にそれぞれ参列いたします。原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、哀悼の誠を捧(ささ)げてまいります。核兵器によってもたらされた広島と長崎の悲劇を決して繰り返してはなりません。唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界を実現するため、非核三原則を堅持し、粘り強く核兵器国と非核兵器国双方の橋渡しを努め、国際社会の取組を主導していく決意です。同時に、今後とも、被爆者の方々への総合的な援護施策を着実に推進してまいります。
諸般の事情が許せば、8月23日から27日まで、フランスのビアリッツで開催されるG7サミットに出席します。G20大阪サミットでは、対立ではなく共通点を粘り強く見出し、大阪首脳宣言を取りまとめました。その成果の上に、世界経済、自由貿易の推進、環境などの国際社会の諸課題、北朝鮮やイランといった地域情勢等について、首脳間の率直な議論をリードしたいと思います。また、8月28日から30日まで、多数のアフリカ諸国の首脳を横浜に迎え、TICAD7(第7回アフリカ開発会議)を開催します。会議では、経済、社会、平和と安定、の3本柱を中心に活発な議論を行い、日本とアフリカが成長に向けたパートナーとして一層前進できるよう、成果を挙げたいと考えています。
引き続き、自民党・公明党の固い結束の下、国民の声に真摯に耳を傾け、責任感を持って、緊張感を持って、政策を前に進めていくことで未来への責任を果たしてまいりたいと考えています。与党の皆様、引き続き御協力のほどよろしくお願い申し上げます。」