昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議
令和元年6月18日
令和元年6月18日、安倍総理は、総理大臣官邸で昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議に出席しました。
会議では、未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策(案)について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「昨今の相次ぐ痛ましい交通事故を受けて、今般、宮腰大臣を中心に交通安全の緊急対策を取りまとめました。
第一に、未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保は、一刻の猶予も許されません。大津市の事故などを受けて、各省庁でこれまで実施してきた取組に加え、幼稚園・保育所等、道路管理者、警察等の連携により、直ちに経路の緊急安全点検に着手します。その上で、防護柵の設置やキッズゾーンの創設、地域ぐるみでの見守り活動の充実など、安全・安心な歩行空間を整備するための対策を早急に具体化してまいります。
第二に、高齢運転者対策については、新たな技術の進展も的確に取り入れ、対策を進めてまいります。まず、安全運転サポート車は、交通事故防止、被害軽減に有効であることから限定免許制度も視野に入れ、普及を加速させてまいります。また、高齢者が自動車に頼らずに暮らせる社会を実現するため、公共交通の利用環境の改善、制度の垣根を越えた連携による地域の輸送サービスの多様化、自動運転技術を取り入れた新しいモビリティの活用など、大胆に施策を進めてまいります。
高齢化の進展への適切な対処とともに、子育てを応援する社会の実現が強く要請される中、時代のニーズに応える交通安全の取組が今、一層求められています。この喫緊の課題に対して、政府一丸となって、迅速に取り組んでいくようお願いいたします。」