在京イスラム諸国外交団とのイフタール
令和元年6月3日、安倍総理は、総理大臣官邸で在京イスラム諸国外交団とのイフタールを開催しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「アッサラーム・アレイクム。ラマダン、皆さんおめでとうございます。イフタールは、ラマダン月の日没後に、家族のみならず親しい人々が集まって飲食を共にするイスラム教の皆様にとって欠くことのできない大切な行事であります。本日、総理官邸において、日本の大切な友人であるイスラム外交団の皆様をお招きして、来賓の皆様と共にイフタールを開催できることを大変うれしく思います。
私は皆様御承知のとおり、総理就任以来、イスラム諸国との関係を大切にしております。政治、経済、文化、人的交流など幅広い分野で包括的な関係を築くことに努めてまいりました。イスラム諸国のリーダーの方々とお話を重ね、個人的にも友好関係を深めるにつれ、日本とイスラム諸国が、中庸が最善、の精神を共有していることを感じます。
5月1日には天皇陛下が御即位され、令和の新たな時代が始まりました。令和という元号には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味が込められています。新たな令和の時代においても、日本とイスラム諸国との交流が一層盛んになることを期待します。
本年夏にはTICAD7(第7回アフリカ開発会議)、秋にはラグビー・ワールドカップ、そして来年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。特に10月22日には、天皇陛下の御即位を内外に宣明する即位礼正殿の儀が執り行われます。イスラム各国からも、元首級の方々が訪日を強く期待しており、お集まりの各国大使の皆様の特段の御尽力をお願い申し上げます。
本日はイスラム各国の大使の皆様をお迎えするために、政府、あるいは議会において、イスラム諸国との関係の深い方々に今日はお集まりいただいております。夏には参議院選挙が行われるわけでございますが、その参議院選挙を控える中においても、今日は、与党野党の皆様に、今日は大変仲良く御出席いただいております。それもやはり、多くの党派を越えてイスラム諸国の方々との友情を、関係を更に発展させていきたいという日本全体の思いが表れていると、このように思います。大切なイスラムの友人の皆様と過ごす今宵のひとときが、我々の友好関係を一層深める機会となりますことを祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。」