まち・ひと・しごと創生会議
令和元年5月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で第18回まち・ひと・しごと創生会議を開催しました。
会議では、まち・ひと・しごと創生会議有識者の意見表明が行われ、続いてまち・ひと・しごと創生基本方針2019の骨子案について議論が行われました。
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「元気な地方なくして、日本の再生なし。この思いの下に、安倍内閣は、この5年間、地方創生の旗を高く掲げ、最重要課題として政府一体となって取り組んでまいりました。そして来年度からは、第2期という新たなステージに入るに当たりまして、新たな方々にこの会議に参画していただきました。様々な角度から知見を頂けるように、20代から70代まで幅広く全国各地で活躍されている方々に加わっていただきました。ここから見ても、女性の方が随分増えてまいりまして、雰囲気も変わってきたような印象でございますが、本日、本当にお忙しい中お集まりいただきまして、大変御礼を申し上げたいと思います。
第1期の取組を通じて、農業輸出が6年連続過去最高を更新するとともに、インバウンド観光という新たな一大産業が誕生するなど、地方に新たな活力が生まれています。そうした中、地方税収もほとんどの県で4割から5割、この6年間で増加するなど、地方創生は大きく動き始めています。一方で、東京一極集中が大きな課題となるなど、更なる取組の強化が求められています。
今月、新しい令和の時代がスタートいたしました。官房長官は後ほどやってまいりますが、新元号令和は万葉集からの引用でありますが、典拠となった梅の花の歌32首が詠まれた場所は、福岡県の大宰府でありまして、正に地方が主役の元号であります。そして今、大宰府には連日のように多くの観光客が訪れているようであります。実際に地方創生の大きな力ともなっています。令和の時代は、正しく地方の時代としていかなければなりません。そう考えております。
秋には、ラグビーのワールドカップが全国各地に世界中から多くの方々が訪れます。年が明ければ、いよいよオリンピック・パラリンピックが開催されます。日本中が盛り上がっていくこの機に、地方創生を新たな次元に押し上げていきたい。地方にとってまた、正に絶好のチャンスが訪れると思います。そうした思いの下、地方創生の次なる展開について、皆様から忌憚(きたん)のない御意見を賜りたいと思いますので、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。」