「日本の美」総合プロジェクト懇談会・ジャポニスム2018総合推進会議等
平成31年4月11日、安倍総理は、総理大臣官邸で第7回「日本の美」総合プロジェクト懇談会及び第4回ジャポニスム2018総合推進会議を開催しました。その後、ジャポニスム2018「感謝の集い」レセプションに出席しました。
会議では、ジャポニスム2018の成果等について、議論が行われました。
総理は、会議冒頭の挨拶で次のように述べました。
「本日は、皆様大変お忙しい中、『日本の美』総合プロジェクト懇談会及びジャポニスム2018総合推進会議に御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
日本の文化芸術は世界に誇れるソフトパワーであり、日本の文化芸術の魅力を世界に広めていきたい。こうした思いからこの懇談会で芽吹いた日本博構想は、明治150年、日仏友好160周年の節目となった昨年、ジャポニスム2018として見事に結実いたしました。
2018年7月から本年2月までの約8か月間に、パリの人口をはるかに上回る350万人以上もの方に本物の日本文化を体感いただき、文化の都パリでジャポニスム2018は大輪の花を咲かせ大成功を収めました。
本日御出席の委員の皆様方の、そして、昨年逝去された津川雅彦座長のこれまでの御功績に深く感謝いたします。
津川座長からは、日本の文化芸術のすばらしさを世界に紹介し、外交にいかしていくべき、との話を繰り返し伺ってまいりました。ジャポニスム2018の成功体験をフランスだけの一過性のものに終わらせてはいけない、将来につなげていってこそ日本の文化外交の真価が発揮されると考えています。
ジャポニスムを通じて感じたのは、文化の力は国の力ということであります。今後どのように日本の美を戦略的に海外に広め、文化外交を推進していくか、この会議で活発に御議論いただきたいと思います。
3月から、米国及び東南アジア諸国において、それぞれJAPAN2019及び響きあうアジア2019が始まります。外務省・国際交流基金を中心として、関係府省や企業との連携の下、日本文化の大輪の花が米国及び東南アジア諸国で咲き誇るよう、官民力を合わせて全力を挙げて取り組むようにお願いいたします。
そして、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、日本人の美意識・価値観を国内外にアピールすべく、文化庁を中心に関係府省が連携し、関係企業、団体の協力を得ながら、日本博に取り組むようお願いします。
委員の皆様におかれましても、引き続き、御指導、御協力を賜りますようによろしくお願い申し上げまして私の御挨拶といたします。」