政府与党連絡会議
平成31年3月12日、安倍総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「国会では、おかげさまで、衆議院において来年度予算が可決され、現在、参議院において御審議いただいています。また、このあと、幼児教育・保育の無償化のための子ども・子育て支援法改正案について、衆議院本会議における質疑に臨みます。
予算、そして重要法案を一日も早く成立させ、政策を前に進めていけるよう、引き続き緊張感を持って、丁寧な説明に努めてまいりたいと思います。与党の皆様の、引き続きの御協力をよろしくお願い申し上げます。
昨日で東日本大震災の発災から8年となり、秋篠宮同妃両殿下の御臨席の下、追悼式を挙行いたしました。
それに先立ちまして、週末には、岩手県の被災地を訪問しました。道路、鉄道の開通や商業施設の開業など、復興が着実に進んでいる姿を見ることができました。他方、被災者の心のケアや廃炉・汚染水対策を含めた福島の復興・再生などについては、復興・創生期間後も取り組む必要があります。このため、復興の基本方針を見直し、復興・創生期間後の基本的方向性を示しました。この中で、復興庁の後継組織については、政治の責任とリーダーシップの下、政府一丸となって対応するための組織を置くこととしました。今後、与党の皆様の御意見も踏まえながら、その具体化を進めてまいりますので、御協力をよろしくお願いいたします。
児童虐待防止対策については、先月末に、関係機関の連携や情報管理の徹底についての新たなルールを自治体向けに発出するとともに、先週末までに在宅の被虐待児童に対する緊急安全確認を実施し、万が一にも今回発生したような事案が隠れていないか確認作業を急がせているところです。
また、児童福祉法や児童虐待防止法の改正案の提出に向けては、与党から頂いた御意見も踏まえ、体罰禁止の法定化や児童相談所における弁護士等の配置促進、DV対策との連携の強化など、実効性ある施策をしっかりと盛り込むこととしており、近日中には国会に提出する予定です。一日も早く法案を成立させ、対策を実行に移していけるよう、御協力のほどよろしくお願いいたします。
3月23日、24日に第5回国際女性会議 WAW!!(World Assembly for Women)を、G20(金融世界経済に関する首脳会合)の関連会合であるW20(Women20)と併せて開催します。今回は、2014年にノーベル平和賞を受賞されたマララ・ユスフザイさんをキーノート・スピーカーにお迎えします。さらに、世界各国の女性外相やバチェレ国連人権高等弁務官をはじめとする各国・国際機関のハイレベルな参加者にも出席していただきます。女性が輝く世界の実現に向け、官民を挙げて国際社会の取組をリードしていきたいと思います。
今後も、政府・与党でしっかりと政策を前に進めてまいりたいと思いますので、今後とも、よろしくお願いいたします。」