サイエンス20による共同声明の手交
平成31年3月6日、安倍総理は、総理大臣官邸でサイエンス20による共同声明を受け取りました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「S20(サイエンス20)の皆様、ようこそ官邸にお越しいただきました。皆様方の訪日を心から歓迎いたします。
御提言を頂いたように、地球規模課題の海洋プラスチックごみ、あるいは気候変動など、そうした地球規模課題の解決には、イノベーションが不可欠であります。例えば、人工光合成やあるいはCO2を何らかの原料として有効に活用するという技術が生まれれば、地球温暖化に向けて、その解決に大きく近づいていくことになるわけであります。また海に溶けるプラスチックが量産できれば、海洋プラスチックごみ問題も解決に向けて大きく進んでいくと思います。
もちろん、今できることは、我々政治レベルで今すぐできることにつきましては、G20(金融世界経済に関する首脳会合)で、あるいはG7で協力して進めていきたいと思っております。ただ解決に向けて大きく進んでいくためには、革新的なイノベーションが必要であり、その実現のために世界の英知を結集しなければならないわけでございまして、S20の皆様の御活躍に大いに期待しているところであります。
日本はG20の議長国として、G7の議長国であるマクロン大統領とも協力してまいりますが、皆様の提言を受け止めまして、地球規模課題の解決に向けてリーダーシップを発揮していきたいと考えています。
改めて皆様の訪日を歓迎するとともに、折角の機会でございますから、この日本の滞在を楽しんでいただきたい。おいしいものもたくさんございますから、恐らく山極(やまぎわ)総長から御紹介いただけるんではないかと思いますが、日本のテイストも楽しんでいただきたいと思います。」