拉致被害者御家族等との面会
平成31年3月6日、安倍総理は、総理大臣官邸で拉致被害者御家族等と面会しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「今日はそれぞれお忙しい中、官邸にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
先般行われた第2回目のハノイにおける米朝首脳会談の結果について、その直後にトランプ大統領と電話首脳会談を行いまして、そのときの状況等についてお話を伺いましたので、皆様方にも御報告をさせていただきたいと思います。
首脳会談の結果につきましては、朝鮮半島の非核化に向けた強い決意の下、安易な譲歩は行わず、同時に建設的な議論を続けていくという、このトランプ大統領の決断を日本としては支持するということを申し上げたところでございます。
そして同時に、トランプ大統領には首脳会談の前に電話でお話をさせていただいたときに、拉致問題の解決を日本としては重視しているという話をいたしまして、そして私の解決に向けた考え方について、金正恩(キム・ジョンウン)委員長に伝えていただくように、今回もお願いしたところでございますが、トランプ大統領からは金正恩委員長に対しまして、最初の一対一の首脳会談におきまして、この拉致問題を提起していただき、私の考え方を伝えていただいたということでございます。そして、さらにはその後の少人数の夕食会におきましても、引き続きこの問題を提起し、首脳間での真剣な議論が行われたと、こういうことでございました。
今後、米国の方針としても北朝鮮との協議は継続するということでございまして、拉致問題については、あらゆるチャンスを逃さないとの基本的方針に基づいて、この問題を解決していきたいと思っているところでございます。そのためにも、この問題を解決していく上においては、次は私自身が金正恩委員長と向き合わなければならない。こう考えているところでございます。この後また詳細について、更にお話をさせていただきたいと、このように思います。」