オランダ訪問
平成31年1月9日(現地時間)、安倍総理は、オランダ王国のロッテルダムを訪問しました。
総理は、マルク・ルッテ・オランダ首相と会談を行いました。その後、オランダ海兵隊による歓迎を受け、ルッテ首相と共同記者会見を行った後、ルッテ首相主催の夕食会に出席しました。
総理は、夕食会の挨拶で、次のように述べました。
「ルッテ首相、今晩このような夕食会を開催していただいたことを、心から感謝申し上げます。先ほどは、ルッテ首相と船の上での会談、大変有意義な意見交換・議論を行うことができました。今宵はおいしい夕食を楽しみながら、リラックスして時を過ごしたいと思います。
いよいよ日・EU(欧州連合)EPA(経済連携協定)が発効されるわけでありますが、我々はその後は、この今日出ているこのオランダのすばらしい食材、あるいはオランダの製品をより安く手に入れることができるようになります。
昨年10月から日本で開催されているフェルメール展には、既に50万人が来場しました。大変な人気のため、来場時間の指定があるにもかかわらず、いつも長蛇の列ができています。そのため、私もまだ見ることができていませんが、機会がありましたら是非足を運びたいと思っています。
本年、日本ではほぼ200年ぶりに皇位の継承が行われ、新たな時代を迎えます。親密な皇室・王室の御交流に象徴される日本とオランダの友好関係が、一層緊密になることを心から願っております。
そして2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。1964年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されたときには、私はまだ10歳でありましたが、柔道においては日本が全てのクラスで金メダルが取れるとこう確信しておりましたのでありますが、へーシンクが日本の神永を破って勝利を収めたことを、今でも強く記憶しております。そのとき私は、オランダ人とはなんて大きいんだろうと、このように思いました。2020年にオランダチームが大活躍されることを期待しています。水泳やあるいは自転車競技、セーリング等でオランダの選手が活躍されることが期待されています。また、オランダのオリンピアンの皆さんを、日本のホストタウンにおいて歓迎することが予定されています。
それでは、最後にルッテ首相、そして御列席の皆様の御健勝と、両国の関係がますます発展していくことを祈念いたしまして、杯をあげたいと思います。」