犯罪対策閣僚会議
平成30年12月21日、安倍総理は、総理大臣官邸で第30回犯罪対策閣僚会議を開催しました。
会議では、子供の安全を守るための対策及び国際テロの現状と対策について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本年は、子供たちが通学路における見守りの空白地帯で犯罪に巻き込まれ、あるいは家庭内での虐待によって命を落とすという痛ましい事件が相次ぎました。また、SNS等の利用に起因して子供が性的な被害に遭う事件も後を絶ちません。
未来を担う子供たちの命を守り、子供たちが安心して健やかに成長できる環境を整えることは、私たち大人の責任です。各位にあっては、子供たちが利用する携帯電話等へのフィルタリングの更なる普及促進、通学路における防犯カメラの増設など、民間の方々の御協力も頂きながら、省庁の垣根を越えて実効ある対策を着実に進めてください。
来年は、G20大阪サミット、ラグビーワールドカップ、その翌年には、東京オリンピック・パラリンピックが控えています。現下の厳しい国際テロ情勢の下、テロ対策の推進には、一刻の猶予も許されません。
テロの未然防止の要諦は情報収集。CTUJ(国際テロ情報収集ユニット)による政府一丸となった取組は、シリアで拘束されていた安田純平氏の解放という大きな成果につながりました。
引き続き、関係省庁においてテロ関連情報の収集を進めるとともに、本年、内閣官房に設置された国際テロ対策等情報共有センターを中心に、情報の迅速な集約・分析・共有を徹底してください。
そして、大規模イベントにおけるテロ対策はもとより、公共交通機関等のソフトターゲットやライフライン等の重要インフラにおけるテロ対策にも万全を期してください。
良好な治安は、我が国が世界に誇る強みです。国民のみならず訪日外国人の方々も世界一安全な国、日本を実感できるよう、各大臣にあっては、強いリーダーシップを発揮して、全力で諸対策を推進してください。」